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α6700のグリップを改善するSmallRigのカメラケージ
EOS R5のサブに最適なのはα6700だった
私はEOS R5をメインカメラ、EOS 7D mark IIをサブカメラとして数年使ってきた。しかし、サブカメラのEOS 7D mark IIは2014年の発売から10年経ち、古さがを否めない部分も目立ってきた。そのため新しいカメラへの更新を考えたわけだが、素直に後継機であるR7を選べない大きな理由がある。それはRF-Sレンズのラインナップの貧弱さだ。
APS-Cフォーマットのカメラに期待しているのは、コンパクト性や、望遠撮影時に明るさを維持したまま倍率を稼げる点だ。同時にメインカメラであるR5に何かがあった場合のバックアップとして、標準域をカバーできる性能にも期待したい。ここでネックになるのが先述のRF-Sレンズの選択肢の少なさなのだ。しかもサードーパーティーレンズのフォローも当面の間は希望が持てない。
R5で使っているレンズを共用でき、動画性能も高く、レンズラインナップも充実しているAPS-Cフォーマットのカメラ。そんな条件でカメラを探してみると、これを満たすのはCANONのEOS R7ではなくSONYのα6700だった。
前置きが長くなったが、つまり7D mark IIをα6700で更新したわけだ。肝心なレンズは標準ズームにTAMRONの「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD」、望遠はSIGMAのEF-Eマウントアダプター「MC-11」を介してEFレンズを使うことにした。動画撮影時にAF-Cが使えないという制約はあるものの、私の撮り方ではさほど問題にはならない。
α6700(というよりSONYのαシリーズ全般)の問題は、グリップの高さが足りず小指が余るというアレだ。世代が進むごとに少しずつ改善はしているようだが、他社のカメラと較べて右手のフィーリングは依然として芳しくないのだが、SmallRigのケージで劇的に改善したので紹介しようと思う。
α6700用の3つのケージ
SONY製カメラ積年の課題と言えばグリップ(と個人的に感じている)だ。少なくないユーザーが不満点として、右手小指が余ってしまうという声を上げているのをあちこちで見聞きするし、実際にα6700を握ってみてまっさきに感じたポイントでもある。
αシリーズのカメラを購入したら、底部を延長するエクステンショングリップやL型プレートをセットするということが定石のようになっている。私もご多分に漏れずその手のプレートを検討するのだが、EOS R5で使用しているSmallRigのケージ(動画向けの拡張機能を持ったプレート。底面だけでなく上面にもネジ穴が多数ありさまざまな機器を取り付けることができる。)の使い勝手が良いのでα6700でもL型プレートではなく、カメラケージを探してみることにした。
ネットで探した結果、α6700向けのカメラケージで有力な製品をリリースしているブランドは3つ。SmallRig、Falcam、TILTAだ。基本的にどれも機能性は似たようなものだが、それぞれ以下の様な特徴がある。
- SmallRigは右手グリップ周りが握りやすそうな形状
- Falcamは底面だけでなく左側面にもアルカスイス互換のレールが着いている
- TILTAは底面に取り外し可能なアルカスイス互換のオプションプレートがあり、左側面に付け替えることができる
それぞれに魅力的なのだが、検討したタイミングでSmallRig以外はあまりショップに在庫がなかったようで、消去法的にSmallRigのケージを購入することにした。
SmallRig Cage Kit for Sony Alpha 6700
基本的な機能については、上掲の公式のプロダクトページを参照してもらうのがもっとも確実なのでここでは省略するが、このケージキットで特筆すべき点は右手側グリップ周りの形状だ。
写真の通り、このケージではグリップ側面に滑らかにカーブを描いたプレートが追加されている。上部は人差し指のラインにくぼみがあり、小指側は垂直にストンと切れ落ちるのではなくわずかにテーパーがかかっている。
この上下の絞り込みが絶妙で、ケージで増えた重量分など気にならないほどグリップ感が向上するのだ。この1点のみでも、私は底部のみのエクステンショングリップやL型プレートではなく、このケージキットを薦めたい。
動画用の拡張ベースとしての機能はもちろん十分に果たしてくれるが、SmallRigのケージは、スチル専門ユーザーのエクステンショングリップとしても非常に優秀なプロダクトと言えるだろう。