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ズームレンズで好きな画角がわかるというのは本当だろうか?
レンズ選びによくある悩み
キットレンズの次の2本目以降のレンズ選びとしてよくある(聞く)悩みとして、より高性能のズームレンズか、はたまた単焦点かというのは、カメラ界隈ではポピュラーなトピックです。
この時、単焦点ならどれを選べばいいのかという問いに対して「ズームを使ってよく撮ってる焦点距離を参考にするといいよ」というアドバイスもよく見かけます。私も以前は「一理ある」と思っていました。
しかし、本当にそうなんでしょうか?
ズームと単焦点で好きな画角は違うことも
MZD 12-40mm F2.8 PRO | F18 16mm 2″ ISO64(32mm相当)
というのも自分自身、あれこれとレンズをとっかえひっかえ、いろんな写真を撮ってきたもののズームレンズと単焦点のレンズで好きな画角が違うんですよね。
私の中で典型的なのがMZD 12-40mm F2.8 PRO(マイクロフォーサーズなので35mm版換算で24-80mm相当です。以下MFTレンズは括弧内に35mm版に換算併記します。)とAi Nikkor 35mm F2の2本。
MZD 12-40mm F2.8 PRO | F5.6 17mm 1/200 ISO1600(34mm相当)
MZD 12-40mm F2.8 PROは広角端が12mm(24mm相当)なので12mmを使う頻度が高いのはもちろんなのですが、あとで振り返ると17mm(34mm相当)を使っていることが多いのです。
その結果からAi Nikkor 35mm F2というレンズを購入したという面があるのですが、いざ35mmの単焦点を手にしてみると、これがなかなか出番が少ない。むしろ21mmや50mmといったあたりのレンズの方が好きでよく持ち出しているぐらい。
自分なりに吟味を重ねた上で手にしたレンズだというのに不思議なものです。
Ai Nikkor 35mm F2 | (たぶん)F8 35mm 1/2000 ISO1600
この時は「35mmを使うぞ」とかなり強く意識してレンズセットに加えました。
なぜズームと単焦点で好きな画角が変わるのか
あくまで私が考えた結果でありすべてがそうという話ではありませんが、これには理由があります。
ズームレンズを使った撮影結果から頻度の高い焦点距離を導くという方法はあくまで結果だからなのです。特に2本目に買うレンズを迷っている方を想定すると、積極的にその画角を選んで使っているわけではなく、カメラを構えたその場からちょうどよく構図が収まる焦点域へズームするという使い方をしている場合も多いはずです。(それもズームレンズのメリットです)
となると、結果として使われる頻度の高い焦点距離は消極的な選択で、好きな画角と一致しているとは言いにくいですよね。それゆえに結果をあてにして単焦点を選ぶと「あれ?」と違和感を持つことになってしまう。
ズームの画角を固定してみる
ならば、ズームの画角を固定して好きな画角を探ってみる方法はどうでしょう?こちらもよく聞くアドバイスです。
これは画角を確かめるという目的ではアリだと思います。ただしキットレンズになるズームは往々にして開放F値は高め(暗い)の設定なので、被写界深度(ボケ具合)も含めたレンズ選びという場合にはあてにならないとも思います。
どうすればいいのか?
だったら、どうすればいいの?となりますよね。私もそう思います。
きっと、このような悩みを持つ方は「えいやっ」でレンズを衝動的に買えない事情があるのだと思います。だからこそ悩むわけです。しかし、上述のような要因もある。
そんな方はレンズのレンタルサービスを利用して、実際に試してみるのが良いのではないかと思います。機材レンタルの専門ショップからカメラショップのレンタルまでいくつか選択肢があり、ラインナップも純正レンズからサードパーティ、さらにやや古めのレンズまで揃っています。
たまにしか使わなさそうなレンズならば、買わずにレンタルで済ませるというのもいいかも知れませんね。
また、他にもメーカーのサービスステーションなどでレンタルすることもできます。主に大都市中心のサービスですが最新のレンズやカメラを試すことができるのは嬉しいですね。
私の結論としては「実際に試すに限る」なのですが、尽きない悩みですよね(笑)
おまけ
本題とはちょっと逸れるものの、こちらの記事はとても参考になりますよ。
今週のお題「私の沼」