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セミの羽化は身近にネイチャーマクロの楽しさを満喫できるドラマチックなイベント
あまりこの手の断りを入れたくないのですけど、今回は強烈に虫なので虫が苦手な方はそっ閉じしてください。
ただ「虫」という理由だけでセミの羽化を見ないのはもったいないなと思う程美しい光景ですし、夕涼みがてら街路樹や公園で観察してもらいたい夏のイベントです。
夜の公園でネイチャーマクロ
E-M1 Mark IIが修理から戻ってきたその日の夜、さっそく近所の公園へセミの羽化を求めて出かけました。去年もこの公園でセミの羽化を撮影しているのでどのあたりにいるかは見当が付きます。セミは地面から出てきて高いところに登るので木や草を下からたどると見つけやすいですね。
メタセコイアの木で羽化を始めたセミを見つけました。
眺めていると、ゆらっと揺れて少しずつ殻の中から身を伸ばしてきます。街路灯からも遠く光量が乏しいのでかなり難しい。
今回はE-M1 Mark IIにMakro-Planar 2/100をマウントして35mm換算200mm相当の手持ちマクロ撮影なので、手持ち長秒チャレンジで普段からトレーニングしているつもりでしたがかなり苦労しました。
被写界深度を稼ぐために絞ると言ってもF5.6ぐらいが光量的に限界、感度も画質的に我慢ができるISO3200が限界、となるとシャッタースピードでなんとかと思うのですが、ゆるやかながら相手は動く被写体なのでこちらも1/30〜1/60ぐらいには抑えたい、と手持ちで撮るのは相当に難しいシチュエーションでした。
ここまで来たらもう一息。
少しでも光量を確保しようと自分自身もしんどい姿勢でカメラを構えてることも相まってこのセミに妙に感情移入してしまいます。
最後にスッと伸びた白い羽を見てこの日は撮り収め。
土の中での数年間も決して安楽なものではないでしょうし、木に辿りつけず歩行者に踏まれてしまう個体などもいるでしょう。(実際に迷っているものも見かけます)冒頭の抜け殻は下からライトを当てたりしていますが、なるべくそっと見守りたい。望遠マクロはただでさえしんどいところ、暗闇の中で手持ちにこだわる必要もありませんし、次回は三脚を持ってくることにしましょうか。