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純白に輝く赤城黒檜山
2024シーズンの最後の雪山として山友の @alcinist 氏と群馬県の赤城山の最高峰「黒檜山」へ登ってきた。冬の赤城山には過去に何度も訪れていたが、黒檜山には登ったことがない。(夏には登ったことがある)
雪の少ないシーズンながら、予定日の前日はそこそこの降雪で当日は晴れという絶好のコンディション。期待に胸を膨らませながら関越道を走り、登山口となる赤城の大沼を目指す。
ログはYAMAPで公開している。
爽快なスタート
おのこ駐車場に車を駐め、正面を見れば朝日に浮かぶまっしろな黒檜山。風もおだやかで予想を超えるグッドコンディションにalcinist氏とニヤリ。ちなみに赤城の大沼・小沼はそれぞれ「おの」「この」と読むのが正しいそうだが、人に説明するときに「おの」「この」と呼んでも伝わらないので「おおぬま」「こぬま」と呼ぶことになりちょっとモヤモヤする。
それはともかく、目の前の絶景にはやる気持ちを抑えつつ登山の準備を済ませ、大沼の畔を赤城神社東側にある登山口に向けて歩く。
登山口に到着。雪の深さはそれほどでもないが、黒檜山は山頂直下まで急登が続くので12本爪のアイゼンを履いた。
周囲の全てが美しい
登山口から20分ほど登ると、少し視界の開けた場所に出る。尾根の縁から大沼の方を見下ろすと、まっしろな中に神社の朱と大沼のブルーが鮮烈な風景が広がっていた。
話しかけても返事がないので視線を道の先に戻すと、alcinist氏もこちらと同じく周囲の風景に夢中でファインダーを覗いていた。
どちらを向いても純白の世界。赤城は冷たく強い風が吹くおかげで、驚くほどサラサラのパウダースノーとカリッと締まった霧氷に覆われる。日が高くなっても枝に着いた氷は溶ける気配がまったくなく、急登続きの道ながらとても爽快な気持ちでいられる。
樺の木が躍る稜線
スタートから3時間ほど。清冽な青と白の世界に雑念が洗われるのかいつもに較べて口数は少ないが、ふたりして写真や動画を撮りながらのんびり登り、気がつけば山頂へ到着していた。
山頂から2分と案内のあった絶景スポットから。視線の先にあるのは2月に登った武尊山。やや霞んでいるが、白く輝く峰が美しい山を眺めながら昼食をとった。
昼食のあとは、今度は駒ヶ岳へ向けて歩き出す。ここからしばらくは樺の木が立ち並ぶ穏やかな稜線だ。高く腕を伸ばしたようなダケカンバが柔らかく躍るように揺れている。
山頂付近は1mを超す積雪で黒檜山大神の鳥居も半分ぐらい埋もれていた。
その後、多少のアップダウンを繰り返しながら駒ヶ岳を経由して下山。午後は少し曇りがちだったものの、終始青空が広がり穏やかな一日だった。シーズンの締めくくりなのにまるで冬の初めのようなクリアな雪山歩きが楽しめた。
動画「純白の霧氷に覆われる赤城黒檜山」
今回も山行で印象に残ったシーンをまとめた動画をYouTubeにアップしている。環境音は編集でまったくミュートしていないにもかかわらず、一部を除いて風切り音がまったくないことからも穏やかな日だったことが伝わると思う。
購入したばかりの不慣れなカメラで設定をミスしていたため、今回の動画は4KではなくFHDになってしまったが冬の赤城の美しさが凝縮されているのでぜひ見て欲しい。