当サイトは広告・アフィリエイトプログラムにより収益を得ています。
CP+2024 ライブレポート
昨年に引き続きSynologyさんにご招待いただいたので、CP+2024初日の状況をレポートしていきたいと思う。EOS R5ユーザーとしてはCanon、COSINAのブースが気になるところだが、今年はサブカメラをα6700に入れ換えたいと考えているので、SONYはじめ、SIGMAやTAMRONも見ていきたい。
SONYブース
白を基調とし、最大規模を誇るSONYブース。大きなデモンストレーションステージをグルッと囲むタッチ&トライコーナーと、一段高く設定された望遠レンズのタッチ&トライコーナーはさすがの賑わい。
その影でひっそりと展示されていたものの非常に興味をそそられたのが網膜投影カメラキットだ。
目のピント合わせがうまくできない人の悩みを解決ソリューションで、網膜に直接、低出力のレーザーで像を投影する仕組みだそうだ。
実際試してみるとちょっと不思議な感覚があるが、たしかに自力でピントを合わせた感覚はなく、けれどしっかりと像を認識できる。像はやや赤っぽい色被りを感じるが、弱視や老いで視力を理由に写真を諦めようとしている人にとって、希望以外のなにものでもない素敵な展示だと感じた。
CANONブース
SONYと並び最大規模のCANONブース。ランプが組まれBMXライダーがデモンストレーションしていた昨年からだいぶおとなしくなっていた。タッチ&トライの他は、MR体験やプリント体験、カメラメンテナンスコーナーと例年通りの内容で王者と言えば王者の展示。
次世代の写真・映像作家を発掘するオーディション“GRAPHGATE”の受賞作の展示が興味深く、解説スタッフによれば審査員に写真家を置かず、写真のクオリティではなく写真家としての意思を問うものだという。選考の過程においてもプレゼンテーションを要求されるので、生半可な覚悟では挑めないオーディションではあるがそれだけに受賞作も力強い。
悲しい話になるがキヤノンブースで配布されているパンフレットをまとめた紙袋に「鉄道撮影マナーブック」という冊子が入っていた。
袋を空けてまっさきに目に入るようになっていること、「鉄道撮影」という一つのジャンルを名指ししていること、これをカメラメーカーが冊子にして配布しているということは非常に強いメッセージだと思う。
内容は至極当たり前のマナーの話ばかりなだけに、ここまで簡単なことを啓発されてしまう状況……
撮影中、目に余る人にはできる限り声を掛けるようにしているがとても情けない話だ。
COSINAブース
EOS Rシリーズのユーザーとしては意外な攻勢をかけてきたコシナブースも要注目だ。タッチ&トライでは40mm F1.2と50mm F1.0の2本のRFマウントのNOKTONを試すことができる。
自分のEOS R5に装着して実写したそれぞれのレンズの作例。いずれも絞り開放で撮影してみた。50mm F1.0では昨年の参考展示のときと変わらず、滑らかなボケとピント面のキレはあるもののフリンジが目立つ。一方で40mm F1.2ではフリンジがないとは言わないもののそれほど気にならず、ピント面から前後になだらかにボケていく画の美しさに思わず口元が緩んでしまう。どちらもフォーカスリングの滑らかさはいかにもコシナのレンズで手に伝わる感触も素晴らしい。
SIGMAブース
純正レンズでは満たしきれない「これが欲しかった!」というユニークなレンズもラインナップするSIGMAブース。お馴染みのレンズウォールに加え、今回は本社の蔵書の一部を閲覧できる状態で公開している。
非常に興味をそそられるアレやコレが並んでいるのだが、できることなら静かな図書館のような環境で落ち着いて手に取りたい。
各社のブースにこのようなメーカーの姿勢が表れるのを見て歩くのもCP+の楽しさだ。
PGYTECHブース
アクセサリーブランドのPGYTECHではカードリーダーとメディアケースが一体化したものをはじめ、いくつか面白いアイテムが展示されていた。中でもフォトグラファーズグローブ(マスター)はネイチャーフォトグラファーには要注目のアイテムだ。5フィンガーの上からミトンを被せるところまではそれほど珍しくないが、ヒーターが入っているというのが注目ポイント。
※リンクはカードリーダー内蔵ケース(CFexpress対応モデルではありません)
Kenkoブース
Kenkoブースで気になったのはモジュール型のバッテリーチャージャー。USB PD対応のチャージャーに各社のバッテリーに対応したソケットを繋げて複数個を同時に充電できるというもの。いわゆるサードパーティ充電器だが、パンフレットによれば各バッテリーの定格を分析し適正な電圧で充電する機能やサーマルプロテクターが搭載されている模様。これは気になる。