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福島17自治体のフリー写真素材が公開されました!
2022年4月(撮影は2021年)に公開された郡山市の桜をはじめ、古武術天心流兵法代範 滝沢洞風さんの写真集撮影など、ぱくたそと福島県郡山市で続けてきたコラボレーション企画。
2023年はこおりやま広域圏という、郡山市が中心となって構成する17自治体による観光協議会が運営する「FUKUNAKA+」とのコラボレーションへとスケールが拡大されることになりました。
撮影は常に綱渡り
こおりやま広域圏はご覧の通り、福島県のまんなかをほとんどカバーするほどの広さを、私(タケル)とぱくたそ運営のすしぱくで年度内に17自治体すべてを網羅しつつ6本の記事にまとめる(本エントリー公開時点では5本が公開済)という大企画。
企画発足時点ですでに桜の時期を逸していたため、それ以外の撮影候補を大急ぎでリストアップして協議会と摺り合わせ、なんとかGWごろには6つのテーマが決まり撮影がスタートしますが、記事制作の余裕も必要なので遅くとも11月までには撮りきらないとならないスケジュールです。ところどころでヘルプのフォトグラファーが入ってくれるものの、基本的に私とすしぱくで撮影します。最終的に6~7割の撮影と6本の記事制作を担当することになり、おおよそ1週間から10日に1回は福島へ通う生活が始まりました。
X(Twitter)のフォロワーさんの中には、「埼玉暮らしなのになんであんなに福島行ってんだ?」と思われた方もいるかと思いますが、これが答えでした。
あるときは地下深くの鍾乳洞へ、あるときは強風吹き荒れる火山の上へ、またあるときは伝統の祭りに触れ郷土史を追いかけたり……
天候やスケジュールでやりきれるかスレスレなこともたくさんありましたが、多くの方に助けられ、FUKUNAKA+の特集記事とぱくたそでのフリー素材公開にこぎ着けました。おそらく自治体企画のフリー素材としては過去最大級の規模になるのではないかと思います。
撮影を振り返って
安達太良山
撮影のトップバッターは残雪の安達太良山でした。過去に数度登っていて勝手知ったる山……のはずでしたが、出足からハプニングに見舞われ晴れているのはいいものの、四つん這いにならないと前に進めない強風に煽られ本当の意味で鉄山避難小屋に飛び込むことになりました。結果的にはその強風のおかげで、沼ノ平火口の日暮れから夜明けまでを独り占めするという贅沢な時間も過ごせたわけですが。
磐梯山
続いてこちらも百名山の磐梯山。360°の大展望……のはずの山頂はガスに包まれ真っ白け。下りてくるとすっかり晴れるという山あるあるに見舞われました。
ちなみに安達太良山、磐梯山の記事はともに、2023年時点でこおりやま広域圏内の各登山口の管理者に確認をとり、駐車場やコースタイム、主要ルート上で見られる植物や風景を掲載しているので、登山計画の参考にぜひ。
明神滝
滝もたくさん撮りました。中でも天栄村の明神滝は印象的な滝でした。
こおりやま広域圏には数多くの滝があるのですが、多くは山深くにありそれなりに歩かないとアクセスできない場所です。しかし、この明神滝は道路のすぐそばで見られる滝でありながら、写真の通りとても清冽な印象の滝です。記事ではアクセスについても記載しているのでお近くへおでかけの際は立ち寄ってみてください。夏の正午ごろが見頃です!
星の村(天文台とあぶくま洞)
田村市の星の村も思い出深い撮影でした。天文台でせっかく星空を撮るなら天の川を捉えたいと考えていたのですが、他の撮影に押され気がつけば9月半ば。新月に合わせて星空を撮るなら2023年にはあと一度しかチャンスしか残されていません。
新月の前後の他の仕事のスケジュールを空けて天気図とにらめっこするも雲がいやらしく邪魔をしてきます。数日待って、21時から24時の間にわずかに雲が切れるタイミングがあるのを見つけここに賭けました。結果はごらんの通り。わずかに1時間ちょっとでしたがなんとか天の川の撮影することができてホッとしつつ、車の中で寝袋に潜り込みました。
明けて翌日は空と真逆の地下世界。滴る水滴にびしょ濡れになりながら、三脚とカメラを抱えて中腰で歩く一日に「なるほど……これが星の村」と妙な納得をした記憶です。
伝統行事
全部を紹介しているとキリがないので最後に伝統行事として古殿八幡神社のやぶさめと須賀川市の松明あかしを紹介しておこうと思います。
古殿八幡は1064年の創建といかにも源氏にゆかりのある神社で、例大祭の中心も駆け抜ける馬上から弓を射るやぶさめとその繋がりを今なお感じさせる伝統行事でした。わずかロープ一本を隔てた馬場を勢いよく駆け抜け、矢が的を射る音はすごい迫力で、往時の武者の姿を彷彿とさせるものでした。
須賀川市の松明あかしは打って変わって鎮魂の祭り。戦で亡くなった人々を松明の火でおくるのですが、この松明がとんでもなく大きい。1本が高さ8メートル、重さ1トン、直径1.2メートルという巨大さで、これだけでも相当な迫力なのに多いときには25本もならび凄まじい火柱となります。さらに驚くのが点火役の多くは地元の中学生(!?)だそうで、とにかく圧倒される祭りでした。
FUKUNAKA+特集記事
- こおりやま広域圏観光情報 vol.1 磐梯山
- こおりやま広域圏観光情報 vol.2 安達太良山
- こおりやま広域圏観光情報 vol.3 宇宙と地球、星を体感する「星の村」
- こおりやま広域圏観光情報 vol.4 文化を巡る
- こおりやま広域圏観光情報 vol.5 滝・清流