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巨大な金属の環に君は宇宙を見る
「圧倒的じゃないか、我が軍は」などとつい呟いてしまいたくなるときがあります。
それはいったいどんな時か・・・
それはこんな時です。
めざとい方はもうお気づきかと思いますが、正面からでは分かりにくいですね。
これでお分かりいただけただろうか。
SONY α7II(135フォーマット)に中判一眼レフカメラPENTAX 67(6×7、フルサイズのだいたい4倍ぐらい)のレンズを装着しているのです。その姿はまるでソーラ・レイ。つまり「圧倒的じゃないか、我が軍は」とほくそ笑みながら被写体に照準(ピント)を合わせ発射(レリーズ)ボタンを押すギレンプレイができるカメラシステムです。
このカメラでファインダーを覗くとき私は宇宙に煌めく命たちを見ているわけです。
何言ってんだという話ですが、圧倒的なルックスはさることながら注目すべきはそのイメージサークルの大きさ。上の写真にあるアダプターの小さい側(Nikon Fマウント)の大きさで想像がつくかも知れませんが下の図を見てみましょう。(8×10だとかデジタルバックとか野暮なことは言ってはなりません)
135というのがいわゆる35mmフルサイズ。67判の撮像面はこれほど広大、そしてそのイメージサークルとなればさらに広いのです。これを圧倒的と言わずして何を圧倒的と言うのか。
中望遠としてはなじみ深い105mmという焦点距離でもこの通り。
子どもが生まれ、数年間ガンプラから離れた私はこのカメラを手にした時、心の中で「ソロモンよ、私は帰ってきた」と唱える。レンズがでっかいことは希望であり郷愁。または(被写体への)強襲。
イメージサークルがでかいので直線はめちゃんこまっすぐ。それにナチュラルな立体感がとても良い。
レンズにクモリがあるのか逆光になるととてもシネマティックな描写。視線の先にモビルスーツが降り立つ姿が見えてきませんか?
デジタル化という大きな時代の変遷、メーカーやフォーマットの淘汰を経て多くの涙が流れ、宇宙棄民とも言えるユーザーは哀しみ、そしてマウントアダプターという叡知を得る。67という継戦の難しいフォーマットのレンズが35mmのα7IIと交わり、その時…
君は刻の涙を見るのだ。