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横瀬二子山で光躍る雪の樹林歩き
アクセス抜群の低山
3月に入りかねてからの暖冬傾向ですっかり冬の気配は影を潜め、世間はいつ桜が咲くのかといった雰囲気(このときはまだコロナウィルスの影響はうっすらとしていました)。そんな折、急に関東にも冬が舞い戻り、秩父や奥多摩の低山も雪化粧。この日は近場の山を歩こうと決めていたので、雪景色が楽しめてのんびりと歩ける場所ということで横瀬町にある二子山へ登ってきました。
ちなみに秩父にはもう一つ同じ名前の二子山があり、そちらの方が有名なのでタイトルでは便宜上「横瀬二子山」としました。横瀬二子山は道の駅「果樹公園あしがくぼ」から直接アクセス可能ですし、道の駅の真上には西武秩父線芦ヶ久保駅がありますので電車でのアクセスも最高です。残念ながら下山して即温泉とはいかないのですが、おいしいソフトクリームもありますし、早めに下山できるのならちょっと秩父市街まで足を伸ばしてわらじかつをかっこむというのもいいですよね。
他にも周辺のうまいものへアクセスしやすい場所なので春先や秋に楽しむ低山として定番リストに入れておいてもいいかなという気がします。山行ログはいつものようにYAMAPのリンクを貼っておきます。
道の駅「果樹公園あしがくぼ」~登山口
前置きはこのぐらいにして本題に行きましょう。二子山のスタートポイントは前述の通り道の駅「果樹公園あしがくぼ」です。川越から秩父へ向かうR299は前日の雪の影響はなく、道の駅から周囲を眺めても中腹より上の木々が樹氷を纏っている様子が見えます。この分だと急がないと樹氷ゾーンに辿り着く前に溶けてしまうんじゃないかとやや焦りつつ、さっさと準備をして出発。
道の駅を出てすぐに左を見ると薄暗いトンネル。抜けた先が二子山への登山道です。
予想よりも気温が低い?
少々急ぎ足で登りながら周囲の枝に付いた水滴を見ると予想していたよりも明け方の気温が低かったのかしっかり凍っています。これならそこまで慌てなくても良さそうだと落ち着きを取り戻します。だからといっていちいち気になるものを撮影していたらやっぱり遅くなるので写真は控え目に。
新緑の季節にはいい被写体になりそうな沢を目にしてもグッと我慢して先へ先へ。
段々と雪の気配がしてきました。山を歩いていると食性の変化で気候の違いを感じるラインがあって、今回は雪がそれでした。
氷と光の乱舞
気温が上がって雪が溶け出す前に樹氷ゾーンまで辿り着いた私たち(今回も家族登山です)を待っていたのは氷と光が乱舞する世界。
こういった情景を言葉で語るのは野暮な気がしますが、良いタイミングで光が谷筋に射し込んでくれました。今年は暖冬の影響で氷結した渓谷の撮影予定が飛んでしまったのですが、この景色で帳消しです。まさか3月の秩父でこんな雪景色に出会えると思っていませんでした。最高。
山頂はまだ先だけど、すでに心のピークは迎えてしまいました。
のんびりと山頂を目指す
やや消化試合な雰囲気になってしまいましたが、のんびりと二つの山頂を目指して歩きます。凍ったロープを伝ってみたり、枝からこぼれ落ちる雪が煌めくのを眺めてはしゃいでみたり。
そんな調子で雌岳・雄岳を踏んでゴール。展望台のように少しばかり眺望が開けた場所からは隣の武甲山。この日はツイッターのタイムラインで武甲山からの雲海や雪景色をよく見かけました。コロナ禍が終息したらあちらの山も歩きたい。
下山はさっくり
山頂で昼食にした後はさっくり下山。雪が残っていてやや足下に気をつかう状況だったので写真は上の浅間神社ぐらいでおしまい。道の駅で下山ソフト(名物の紅茶ソフトがうまい)をキメてこの日はフィニッシュ。
冒頭でも書きましたが、芦ヶ久保周辺での登山はその後のオプションが豊富で秩父方面へ向かって珍達そばやわらじかつをキメてもいいし、御嶽神社の奥の浅見茶屋でうどんもよし。もっと濃い味が欲しければ巾着田まで(どうせ帰り道です)戻って担々麺もアリなので、近場の低山ながら異常なほどの充実感が得られるのがいいですね。
この日のギア
その場その場でイメージを作り込んでいける柔軟さが使いやすくて、山用のカメラはもうこれでいいかなという気持ち。レンズラインナップが貧弱なのが悩ましいところですが。
冬場はだいたい雪山という雪山には行かないのでだいたいこの組み合わせ。風があるときは上にもう一枚シェル羽織ったりするもののベンチレーションで対応しています。