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ふんわり柔らかいトーンが魅力 Kodak Portra 400
Kodakのプロフェッショナル用カラーネガフィルム「Portra 400」をようやく撮りきりました。F3にこのフィルムを入れたのは確か6月の終わりごろだった気がするので36枚撮るのに約2ヶ月かかったということですね。長かった・・・。
さっそく現像から上がってきたフィルムをスキャンしてみたのですが、とても空気感のある写りだったので我が家のスキャナーの最大解像度である9600dpiでスキャン。Portra400の味は残しながらけっこうガッツリとレタッチしてしまいました。(といっても歪みやゴミ取り中心です)
Portraというぐらいなので、本領ともいうべきポートレートから。お城の縁側でかっこつける娘です。
カメラとレンズはいつものF3とPlanar T* 1.4/50。曇り空もあってふんわりしたトーン。
使い込まれてつるつるに磨かれた板張りの廊下。
こういう雰囲気はあんまりあわないかなと思っていたけど、ノスタルジックで良い感じ。
実際にははしゃいでいただけなのですが、非常にあざとい感じになりました。(マガジンとかこんなグラビアありますよね)
こちらは窓際でド逆光。
結構頑張ってシャドウを持ち上げたのですが、こんなシチュエーションはデジタルと逆で白飛びを気にしないぐらい持ち上げてちょうど良いのかも。
フィルムの特徴
フィルムベースの関係からか、全体的にマゼンタが強い印象。デジタル処理でWBを取るのが結構むずかしいです。
下の2枚は3000dpiでホワイトバランスを直したぐらいの写真ですが、黒が浅いというかコントラストは弱めでふんわりしたトーンなのでその名の通りポートレート向きなんでしょうね。
感度が400ということでデジタルカメラのISO400ぐらいのざらつきをイメージしていると驚くぐらいに粒状感はあります。トーンのつながり方は同じくKodakのEkatar 100と共通する滑らかさと青の美しさを感じますが、ネガながらポジなみの鮮やかさとKodak最高の粒状性を謳うEkatar 100とは色についての印象は真逆な感じがします。
あくまで主観として、フィルムに写った景色に飲み込まれそうなEktar 100に対して、柔らかな光や空気に包まれる感じのするPortra400という印象を持ちました。
端的に言うと2016年の今フィルム写真といったら・・・というイメージそのものの写真が撮れるフィルム、といえば伝わりやすいですかね?
Kodak カラーネガティブフィルム プロフェッショナル用 35mm ポートラ400 36枚 5本パック 6031678
- 出版社/メーカー: コダック
- メディア: エレクトロニクス
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デジタルで再現できる?
無理です。
色の再現性に限って言えばLightroomのプラグインであるVSCO Filmに収録されているPortra 400は再現度は高いと思います。ですが、実際のフィルムでしか出せない雰囲気というものは確実にあります。(なので私はVSCO FilmのPortra 400などとはっきり区別するようにしています)
懐古主義的なことを言うつもりはまったくありませんが、感度からして固定でフォーカスもマニュアル、撮ってすぐに確認できないので仕上がりをよりはっきりイメージせざるを得ないなど1枚の写真を撮るだけでもプロセスがまったく違います。なので、同じレンズを使っていても自ずと撮るもの撮れるものが変わり、それが写真に現れるんだろうなと思います。
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スキャナでなくデジタル一眼を使ってフィルムをデジタル化することにしました。上の記事の中でサンプルとして同じPortra 400の写真になっています。