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実力はいかほど?F2.8の廉価ズーム TAMRON SP AF28-75mm F2.8 XR Di A09NII
カメラ・レンズで2016年を振り返るシリーズ第三弾。
今回は TAMRON SP AF28-75mm F2.8 XR Di A09NII です。F2.8通しズームでありながら実売3万円前後とニコンやキヤノンのみならずペンタックスユーザーでも気になっている方はいるレンズではないでしょうか?
最初に結論を書いてしまうとコスパのレンズです。
画質を求めるなら各社の24-70mm F2.8や24-105/120mm F4あたりのレンズを選ぶべきだと思いますし、実際描写力では及びません。
しかし、このレンズは実売3万円で買えるF2.8通しのズームなのです。当然それなりに割り切りは必要ですし過度の期待は禁物です。そういった状況を踏まえた上で、単焦点中心でフルサイズのシステムを組んでいる人にとって、押さえのズームとして考えると非常にありがたい存在ではないかと思います。
実際の写りは?
絞り開放ではややふわっとした描写。同じく開放付近がふわふわするPlanarのようなシルキーなものではなく、ちょっとざわつく感じがあります。
要は価格なりということなのですが、そうはいっても光が少なくシャッタースピードを稼ぎたいときにF2.8が選べるというのはありがたいかぎりです。価格なりのズームレンズとなると大体明るくてもF3.5始まりだったりしますしね。
周辺減光や各種収差は?
周辺減光や歪曲収差もしっかりあります。
歪曲は無いに越したことはありませんが、周辺減光はシチュエーションによってはメリットにもなったりするので、ものは考えようです。
もちろん絞ればキリッとした描写になるので、光量があるシチュエーションでは不自由を感じません。遅いと言われるAFも最近のレンズと比べればという程度で、普段使っていて使い物にならないと感じたことはありません。
結局
ここまでのところ、あまり褒めていないような気がしますが、所詮安レンズと切って捨てるには惜しいレンズだと思います。絞らなきゃダメならF4通しの24-105mmや24-120mmでいいじゃないかという話も出てくるかも知れませんが、このレンズは3万円前後でいざとなったらF2.8が選べるのです。
そして、押さえでとは言え、軽く明るいズームレンズだからこそ持ち歩きやすくなるわけで、持ち歩いていたからこそ降って湧いたチャンスに対応できたということもあります。
おそらく510 gという重量でなければ、この写真を撮った日に持ち出していなかったでしょうし、描写性能だけがレンズの価値では無いということを教えてくれたレンズです。