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夏の乗鞍・剣ヶ峰 家族で登る3000m峰
変則的なスケジュールで1日目にして十分すぎる程に旅を楽しんだ感のある我が家。しかし今回の旅の最大目標は乗鞍岳の最高峰、3026mの標高を持つ剣ヶ峰への登山です。
剣ヶ峰までのルート
ディスプレイによって文字が読みにくいかも知れませんが、オレンジのラインが今回の登山ルートです。畳平のバスターミナルから剣ヶ峰までは大人であれば概ね2時間程度。ただしバスターミナル自体が標高2702mあるので到着したら少し順応の時間(1時間程度)を取った方がいいと思います。
とはいえ、肩の小屋(マップ中央あたり)までは比較的平坦なルートなので7才の子連れ登山の我が家はペースが遅いこともありのんびり歩いている内に順応してしまったようです。昼食の時間を含めトータル約6時間の登山でした。
出発:平湯バスターミナルから畳平へ
4時頃に起床したら目を覚ますために朝風呂です。前夜に続き、この朝も温泉を独り占めという贅沢で1日が始まりました。露天風呂で身体を温めていると徐々に空が明るくなり輝山方面にちょっとしたモルゲンロートのように光が差すのが見えました。(風呂へカメラを持ち込むわけにもいかないので、上の写真は風呂上がりに撮った十石山のあたり?の空です)
平湯のバスターミナルからは6:40のバスで畳平へ向かうので残念ながら栄太郎の朝食は取れませんでしたが、代わりにお弁当にしてもらいました。(朝食弁当は宿泊料に含めてくれます)前日のうちに料金の精算をしてお昼の弁当もお願いしておけば、朝フロントのカウンターへ朝・昼の弁当を用意しておいてくれます。(昼食用の弁当は別途800円かかります)
6時頃に栄太郎を出てバスのチケットを購入したら空いた時間で朝ご飯。栄太郎からバスターミナルまでは徒歩2分なのが嬉しいですね。味については言うに及ばずです。
バスに乗り込んだらあとは畳平へ着くのを待つのみ・・・ なのですが、この時点ですでに絶景。いやが上にも期待が高まります。
登山開始、いざ剣ヶ峰へ
肩の小屋までは車も通る平坦路
畳平へ到着したら目の前はすでにこの景色。雲が形を変え真っ白な世界になったり、透き通るような青空を見せたり、めまぐるしく景色が変わりますが出発前にGPVの予測で見た通りの天候でなんとか登頂までは持ってくれそうです。
あぁ、美しい。明け方や夕方のドラマチックな景色もいつか見てみたいという思いを抱きつつも、レンズの広角端で収まりきらない雄大な景色をスティッチパノラマ(複数枚のつなぎ合わせ合成)で収めます。登山のたびにスティッチパノラマをやっているので、だんだんと繋いだ後の構図も見据えて撮影できるようになってきました。
ちなみにスティッチパノラマについては以下の記事で撮影・合成方法を書いていますので興味を持たれた方は是非。超広角レンズでも撮れない範囲が収められるので楽しいですよ。
写真を撮りながらかなりのんびり歩いたつもりでしが写真のEXIF情報を見ると概ねコースタイム通り40分程度で畳平から肩の小屋へ到着したようです。ちなみにこの谷の先に五池という池があるのですが今は立ち入れないのが少々残念。
蚕玉岳を経て剣ヶ峰へ
ここから先がこのルートの本番、この先は剣ヶ峰までガレ場が続きます。肩の小屋あたりまではずいぶんカジュアルな服装の方も見かけましたが、ここを過ぎるとだいぶ見かけなくなります。(カジュアルな方がいないわけではありませんし、7歳の子どもでも十分に歩ける程度です)
上の写真のちょこっと山頂に飛び出した建物が乗鞍本宮のある剣ヶ峰。あそこまで約1時間の道のりです。このあたりになってくるとバスで乗り合わせた方のうち、ペースの速い方々とすれ違うようになってきました。
途中、蚕玉岳(こだまだけ)という「ここ山頂?」と思うようなちょっとしたピークがあるのですが、その手前までの急登を登りきるといきなり目の前に権現池が現れます。乗鞍岳のカルデラということはあそこが火口なわけですね。
残りは標高にして50mほど、山頂小屋を経たら山頂まではあっという間です。
ひとまず山頂からの権現池や記念撮影をしたら空いたスペースでお昼ご飯。
しつこいようですが栄太郎の美味しい弁当です。絶妙な塩気のおにぎりに牛のしぐれ煮、卵焼きに鮎の甘露煮などなど汗をかいた身体に沁みわたります。これを山の上で食べるのに800円というのはなんたる幸せ。と、お昼ご飯を楽しんでいたらツアー客がやってきてしまい昼食を中断して移動せざるを得ないことに・・・
まぁ、登頂時は雲が多く眺望はほぼない状態でしたし下ることにしましょうか。
雲があるときは蚕玉岳あたりが撮影ポイント?
さてさて、下り始めたところで雲の動きが早くなり晴れ間が差したり霧に包まれたりしはじめました。歩きながら撮影のタイミングやポイントを探っていたところ権現池を撮るのはどうやら蚕玉岳あたりが良さそうだということでザックに放り込んであったPIXI EVO(ミニ三脚)を大きめの岩の上に設置してハイレゾショット。
後ほど気が付いたのですが、点検に出したE-M1 MarkIIの設定が微妙に復帰しきれていなくてハイレゾショットがRAWではなく50MPのJPGモードになっていました。幸い露出もうまく収まってくれていて助かりましたが、撮影前に設定を確認するクセをつけなければですね。
肩の小屋あたりまで戻ってきました。夏らしいコントラストが気持ちいい!
肩の小屋の裏手は広いスペースがあるので、ここで弁当の残りを食べたりお茶を飲んだり一休み。心なしか頭が痛いような気がしたのですけど、後から考えると高山病ではなく肩の負担と目の日焼けによる頭痛だったようです。(曇りがちだったので油断しました)
最後の歩きはのんびり写真撮り歩き
残りは平坦な道ということで、望遠ズームやハイレゾショットなどで気楽に撮影を楽しみながら帰ります。
雷鳥を見られないかな〜なんて考えながら望遠ズームを構えていたら視界の端に鳥が飛び立つのが見えたのでとっさにシャッターを切ってみました。後ほど確認してみたらイワヒバリがトンボを咥えて飛び立ったところでした。
いかにも夏!という雲が出ていたのでこちらもハイレゾショットで撮ってみました。それにしてもオリンパスのカメラは青がよく出てくれますね。
最後はお花畑へ下りて畳平へ戻ります。
草むらの中に他とは雰囲気の違う花が咲いていたので寄ってみるとクロユリでした。実はコマクサよりもこの花を見たかったので嬉しかった。
そこから目を上げてみたらまたしてもイワヒバリ。
雪の上をちょんちょん跳びながら虫をついばんでいました。
そして最後は・・・
もちろんソフトクリーム。山とソフトの最高傑作が撮れました!(自分史上)
と、こんなところで乗鞍編その1は終わります。その1?と気になった方は大正解、実はこの日はリバーサルフィルムのVelvia100を入れたF3を持っていったのです。露出をミスしていなければこの夏最高のお土産になるはずなので、今から現像が上がるのを楽しみにしています。
finetrackのスキンメッシュが快適だった
余談になります。この日はドライレイヤーにfinetrackのスキンメッシュを着ていったのですが、これがとにかく快適でした。以前試着したニュウモラップも素晴らしい着心地でしたし基本finetrackのウェアで揃えていこうかなと思える物でした。
グローバル版のスマホは注意?
私はグローバル版のXPERIA Z5 compactをIIJmioのSIMで使用しているのですが、今回の登山でちょっと困ったことがありました。
DOCOMO+国内版端末と比較したわけではないのであくまで個人の体験談になるものの、電波の掴みが非常に悪く畳平に着いてからというものほぼ圏外の状態でした。一応、緊急通報はできる状態だったようですがYAMAPは完全にトラッキングできない状態で記録できず。
ただし、同じく端末のGPSを利用するオリンパスのO.I.Shareではなんとかトラッキングできたようで、帰宅してから確認すると概ね正確に位置情報を付加できていました。
おそらく端末の対応バンドで掴める電波がなかったことに起因していると思われますが他の方の状況とも照らしてはっきりとさせておきたいことですね。(Twitterで伺ったところYAMAPもGPSのみでのトラッキングだそうで謎が深まってしまいました)
追記
先ほど思い出したのですが、事前にYAMAPの地図をダウンロードするのを忘れていました。おそらくこれが原因かと思われます…
ハイレゾの設定といいYAMAPの地図ダウンロードのことといい出発前のチェックリストに入れておかなければいけませんね。反省です。