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赤城山で迎えた静かな朝
前玉をチップしたAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8Gが修理から戻ってきて、天気も穏やかな休日。久しぶりに赤城山の朝を見たくなり群馬へひとっ走りしてきました。
到着したのは7時半ごろ。いくら冬の朝が遅いといっても…と思いきや、ここはカルデラ。大沼・小沼・覚満淵といった低く窪んだ場所では外輪山などで遮られ、日が昇るのはおおよそ8時。エモーショナルな朝焼けを伴った日の出は山頂や稜線に出なければ見られませんが、火口湖や湿原では深いブルーの中から静かに輝く日の出が見られます。
覚満淵で迎える日の出
人の少ない赤城山と言えど、ワカサギ釣りやアイスバブル目当ての人でこの時間ですでに大沼は駐車場が満車になるほどの賑わい。静かな朝を求めて来たので日の出は覚満淵で迎えることにしました。
風も穏やかで冷え込みが甘いのか、草木につく霜(樹氷)も控え目(といってもこの時の気温は-4℃)。
8時少し前、覚満淵の最奥で日の出を迎えました。静けさの中、粉雪がキラキラ輝き一日が始まる、そんな感覚が心地良い。
静かな夜明けからわずか数分、周囲の様子が見えてきました。
こちらは去年(2018年)の1月の様子。湿原は一面の氷でしたが、今年は水が少なかったのか土があらわになっていました。
賑やかな大沼
覚満淵で静寂の日の出を楽しんだ後、一転にぎやかな全面凍結した大沼へやってきました。時折ゴゥンゴゥン、ミシッと足下から不穏な音が響いてきますが、前を見ればたくさんのワカサギ釣りのテントやアイスバブルを撮影しに来たグループが氷の上で楽しんでいます。
岸辺に近い所には吹き付けられ凍り付いた雪が様々な模様を描いていました。
よく見てみるとつるっつるな氷もあれば、薄い頃に割れたものが押し寄せられて再氷結したと思われる部分(右下の方)もあったりと、氷の表情も実に多彩です。
氷の上をスライディングしたりしながらひとしきり遊んだ後、見晴館で忠治切込うどん(おっきりこみ)とみそおでんで早めの昼食。戦場ヶ原でもそうでしたが、寒いところでいただく温かい食事はなんというか「ありがとう」という気持ちになります。
小沼
早めのお昼を済ませたら次は小沼へ。こちらも全面凍結していますが、大沼とはまるで様子が違って氷の表情もとてもフラット(メチャクチャ滑る)。チェーンスパイクを持ってこなかったことを少々悔やみつつも歩いて横断してみます(この時期しかできないことですしね)。
転ばないようにわずかに残った雪の上を歩いて小沼の中央へ。ぐるりと360°のパノラマを撮ってみました。
そしてここでも雪と氷の様々なテクスチャーが見られました。
なかでも特に面白かったのは凍り付いた足跡。スノーシューによってわずかに溶けた氷が再氷結し、すこしざらついたところに吹き付けられた雪が固まるといったプロセスで出来ているようです。凹むのではなく盛り上がる足跡って面白いですよね(もしかすると違うかも知れませんが)。
豊かな青と白に彩られた雪と氷の世界。冬の赤城山は訪れるたびに好きになる場所です。黒檜山や駒ヶ岳などのピークはまだ踏んでいませんが、今年はピークからの景色も眺めてみたいですね。