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奥多摩で氷と水の豊かな表情を楽しむ
2月半ばの東京は奥多摩。この冬最後の冷え込みと思われる朝、ネイチャーフォトのトレーニングにと海沢渓谷へ行ってきました。海沢渓谷には昨年の11月にも訪れています。そのときの様子は以下のリンクよりご覧ください。
貸切の海沢渓谷
海沢園地より渓谷に入りましたが、もともと人の多い場所ではないこともあって、この日は私以外の人影がまったくない完全な貸切状態。-2℃のほどよく冴えた空気の中、誰に憚ることなく沢と森を堪能できる贅沢に思わず頬が緩みます。
冬のまっただ中で水量が少ないとはいえ、沢沿いを歩けばそこかしこに凍結した場所があるので油断は禁物。濡れた岩は間違いなくつるっつるです。この日も大滝までで折り返し大岳山を登頂をすることも考えていない予定ですし、のんびりゆっくり足下を確認しながら渓流の表情を楽しみました。
ぶわははははは(訳:たのしい) pic.twitter.com/Zg6EbzXj7J
— タケル (@TKL) February 17, 2019
様子です。楽しくなりすぎると人間は語彙を失います。
巨大な氷柱
ネイチャーフォトのアプローチで確認したいことをねじれの滝で済ませ、大滝へ向かう途中(ねじれの滝の上あたり)でふと横を見ると巨大な氷柱がありました。上の写真では伝わりにくいかもしれませんが3mほどはありそうなので近くで見てみることにしました。
ここから葉を伝って滴る水が凍ったものだと思いますが、近くで見てみると最上部はかなり不気味なテクスチャー。
中程は閉じ込められた葉など様々な色がキラキラしていてキレイなんですけどね。しかし、これほどの大きさの氷柱になるための水流はどこにあるんだろう?
大滝が作る様々な水の表情
やや疑問を抱きつつも巨大な氷柱から少し登ってこの日のゴール「大滝」に到着です。落差のある滝と大きく静かな滝壺の周りは様々な水と氷の表情に溢れていました。
大きな滝壺のフチには氷でできたシダの葉。
滝のしぶきがかかる足下ではもこもことした氷が育ち
中には王蟲のような形をしたものも。
ある程度は氷結しているだろうと予想はしていたのですが、奥多摩の渓流でこれほど豊かな水の表情を楽しめるとは思っていませんでした。水の流れ方で凍ったり凍らなかったり、凍っても滴るのか飛び散るのかでできあがる形が違ったりと、冬の沢をたっぷりと堪能することができた半日でした。
春の訪れが早い今年はもうこのような姿を見ることはできないかも知れませんが、来年は奥多摩はもちろん、秩父や名栗(飯能)の沢を楽しみにしたいと思います。
おしらせ
途中でちらっと触れましたが、この日は以前noteで公開した「滝を肴にビールを飲みつつ写真を語る」という記事の検証も兼ねていました。
で。
今回の撮影で試したり考えたりしたアプローチもnoteでまとめていますのでよろしければ是非ご覧ください。