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最高の眺望を楽しむ秋の大菩薩嶺
一段落した仕事に快晴の予報とくれば……
土日を潰しながらなんとか今年一番の仕事を片付けて一息ついた月曜日。もうそろそろ山の紅葉もおしまいだななんて考えながら、なにげなくSCWで翌日の雲の動きを眺めてみるとエラー出てる?と思うほどに関東一円は真っ黒(完全な快晴)です。日本海側には雲が出ているのでどうやらエラーではなく、山梨のあたりは絶好の山日和で間違いなさそう。
こうなるともう明日の火曜日は仕事してる場合じゃない。予定を少しばかり調整してどの山に登るか悩む楽しい時間の始まりです。今年の紅葉期の登山は、白毛門に始まって平標山に(ブログにまとめてないけど)荒船山と、以前から気になっていながら踏ん切りが付かなかった山を登ってきました。地図を眺めながらその条件に乗るのはどこだろう……と考えていたらありました。大菩薩嶺!
いわゆる百名山に数えられる人気の山で眺めも良い。なのになぜかこれまでその周りの山に惹かれて後回しになっていた大菩薩嶺。一気に気分が乗ってきたのでここで決めました。
ルート
上日川峠(ロッジ長兵衛)の登山口から唐松尾根分岐を左に進み、唐松尾根で山頂へいたり、そこから南東の大菩薩峠を経由して上日川峠に戻る時計回りのルートを選びました。最もメジャーなのは唐松尾根分岐から大菩薩峠を経由する反時計回りのルートだと思いますが、午前中の唐松尾根からの富士山がきっと最高なはず!と判断して時計回りルートにしました。結果的にはこれが大正解。
美しい光が射し込む森
登山口から唐松尾根の途中の小ピークを越えたあたりまでは奥秩父らしい樹林帯が続きます。朝日に透けるカエデやミズナラの煌めきと針葉樹のスーッとする香りが気持ちいい。
富士山が見えそうで見えないもどかしさはあるものの、1,500~1,700mぐらいの樹林帯のこういう空気はすごく好き。トップが2,000mぐらいの山は森の雰囲気と稜線歩きの両方を楽しめて満足感があります。
圧巻の富士山
唐松尾根の途中にある小ピークを越えしばらくするとグッと斜度がきつくなります。少しばかりの汗とともに期待が沸き上がってきます。だってさっきからチラチラ枝葉の間から見えてるんですよ。
急登が始まってすぐに展望の開けた場所に出ます。斜面に突き出した岩の上に登り南を向けば……
一面の紅葉の先にうっすらと雪を纏った富士山が聳えていました。なんて均整の取れた風景なんだとしばらく眺めていました。
三方の眺望を楽しむ稜線
さて、主役級の風景は十分に楽しめたわけですが、大菩薩嶺の楽しさはまだまだ半分を消化したに過ぎません。山頂へ向けて唐松尾根を進めば富士山以外にも南アルプスもまるっとその姿を横たえ、大菩薩峠へいたる稜線を歩けば妙見ノ頭という小ピークからは雲取山や奥多摩の峰々を一望できます。
ちなみにこの写真に写る稜線のどこかを山友の @alcinist さんが歩いているはず。ヤッホー!
山頂と大菩薩峠(介山荘)の間にあるさいの河原小屋(避難小屋)。ちょっとした鞍部にあって扉も着いていない簡素な小屋なのですが、夏場に富士山と星空を眺めたりするのにはいいロケーションにあるんですよね。
フライパンの満足度がすごい
いつもはジェットボイルかコッヘルでお湯を沸かすのですが、この日はお湯は保温ボトルにまかせて尾瀬でシチューを楽しむために購入したモンベルのフライパンを持っていきました。カップヌードルだけで物足りないタンパク質を得るためなのですが、南アルプスを眺めながらかじりつくソーセージのなんと美味いことか……
本当になんでもないソーセージなんですけど、肉が焼ける香りが脳を直接ブチ上げてくるんですよね。次は厚切りのベーコンでも焼こう、そうしよう。
シネマティック大菩薩
今回も山の雰囲気を2分ほどの動画にまとめてみました。今回はEOS R5のみで撮影しているのですが、ジンバルと欲しくなっちゃいますね。