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蒼天にきらめく錦繍の平標山
振り返ってみれば2022年の登山はいずれもすっきりとした青空に恵まれず、SCWとにらめっこの結果、雲の隙間を縫って登るということが続いていました。それでも夏の尾瀬では早朝に幻想的な光景を見ることができたり楽しめているのは確かですが、やはり心のどこかで雨の心配をしないで済ませたい欲求はあるものです。
紅葉のシーズンに入っても山に行けるスケジュールと天候が噛み合うことが少なく、前回の白毛門でようやく青空のもとの山並みを目にすることができたのでした。とはいえ、白毛門に同行していなかった妻はフラストレーションを募らせていて、なんとか条件の整う山はないかと探して10月15-16日あたりの平標山か蓼科山、または伊那周辺が候補にあがりました。
それでも雲の動きが読みづらく15日の土曜は見送り、16日の日曜早朝に賭けたのでした。結果としてその賭けは当たり、視界の限りどこまでも続く素晴らしい紅葉の山々を目にすることができたのでした。
ルート
今回のルートは平標山に繋がるコースの内、最短となる松手山-平標山往復コースです。三国山脈上の十字路だけあって様々なコースが交錯する山ですが、まずはどんな山容なのか実際に歩いてみて確かめたかったのです。例によって詳細はYAMAPへのリンクを貼っておきます。
登り出しは広葉樹のきらめく森
苗場方面の山々がモルゲンロートに輝く中、平標登山口駐車場(1日600円)に車を停めスタート。登山口から四合目の鉄塔あたりまでは谷川岳や白毛門と同じくミズナラやブナの森が広がります。この辺りではまだ紅葉が始まったかな?というぐらい。
それなりに斜度のある道をぐいぐい登っていくので気がつけばすっかり紅葉にくるまれるようになっています。白毛門ほどではないですが、みるみる植生が変わっていくので目が飽きませんね。
ところどころ森の切れ目から振り返る苗場方面も朝日に照らされて爽やかな風景を作っています。(やや雲に不安を覚えますが……)
それにしてもこの登山道はいちいち光がきれいでついしゃがみ込んでカメラを構えてしまいますが、ほどほどにしておかないと行程の前半で脚が売り切れてしまいかねません。
紅葉に高揚する稜線
四合目そばの鉄塔を過ぎしばらくすると尾根に出ます。一気に前方の視界が開け、松手山を経て平標山の山頂に至る伸びやかな稜線が飛び込んでくるのですが、この日は青空を背景にそれが真っ赤に染まる姿を見せたので、周囲からも歓声が沸き起こります。
今年の登山では常に雨の気配があったので本当に気持ちが良い瞬間でした。
その後は山頂までひたすらに気持ちの良い稜線歩きが続きます。
振り返っても最高。
見渡すかぎり紅く色付く山々
山頂ではガスにのまれあいにくの展望となってしまいましたが、平標山で驚いたのはどの方角を向いても見渡すかぎりどこまでも紅葉が続いていることでした。
東を向けば谷川岳の紅葉。
北を向けば(この写真では画面外ですが)八海山、中ノ岳、越後駒ヶ岳や巻機山が紅く染まり、
西を向けば苗場山や赤倉山が色付いています。
どの方向もおおよそ2,000m前後で高さが揃っていることで一斉に紅く色付くわけですが、これほどまでにどこを向いても真っ赤というのは経験がなかったので驚きました。
個人的にとてもなじみ深い地域なのになぜもっと早く登りに来なかったんだろうと、感動と驚きとともに少しだけ後悔が滲んだ一日になりました。
今回の動画
平標山で撮影した動画をYouTubeにアップしました。
撮影はCANON EOS R5とDJI OM4(AQUOS R6使用)を使用しています。
AQUOS R6は1型センサーとLEICA SUMMICRON搭載のカメラ性能に全振りしたようなスマートフォンですが、標準インストールのカメラアプリは妙なボケ(ボケ設定してないにもかかわらず)やAF精度の悪さで正直なところハードを台無しにしているんですが、LR Mobileのカメラ機能やDJI OMシリーズ(DJI MIMOの撮影機能)などで撮影をするとさすがに1型センサーだなという画が出てきます。
とはいえ、まだ設定を詰め切れていない部分もあるのでDJI OM4とAQUOS R6の組み合わせはもう少し考えなきゃですね。