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瑞牆山を眺めながらのんびりキャンプ
尾瀬から中1日、元気があれば笠取小屋(笠取山)か富士見平小屋(瑞牆山)にテント泊をしてもうひとつぐらい山に登ってしまおうと思っていたものの、尾瀬からの下山でどしゃぶりにやられたおかげで身体は少し疲れ気味だ。
けれど気持ちは少し食い足りない気持ちだったので本栖湖でキャンプでもしようかと洪庵キャンプ場へ予約を入れてみたものの、直前にコロナの影響で急遽休業との連絡がありました。こればっかりは仕方のないことなのでキャンプ場スタッフの方の無事を祈りつつ、代替地を探すこと数分……
当初の候補にしていた瑞牆山の麓にキャンプ場があるじゃないですか。つーことで「みずがき山自然公園」へ出発!
山梨といえばほうとうでしょ
「美味いほうとうは、やっぱ小作ずら!」と自賛してるぐらいなので行きがけの昼餉にほうとうをハフハフしていきます。いや、過去2回の山梨登山であまりの行列に諦めていたので、開店時間近くに通りかかった勢いで駆け込んだだけです……
味はといえば、100%期待通り満足のほうとう。具のひとつひとつも大きくて小食の方なら2人で1杯でいいぐらいの食べ応えでした。
百名山が眼前に聳えるキャンプサイト
さて、小作のほうとうで英気を養ったら奥秩父山塊へ分け入るワインディングを走りみずがき山自然公園を目指します。山に登らずキャンプを楽しむだけであれば、甲府から昇仙峡に立ち寄って向かうルートも良さそうですが、今回は北杜市からみずがき湖を回るルートをとりました。特に大きな理由があったわけではなく、先々、瑞牆山や金峰山を登る際の下見を兼ねてぐらいの意味合いです。
そうこうしているうちにみずがき山自然公園に到着しました。事前に聞いていたとおり目の前に特徴的な山容の瑞牆山が聳える気持ちいいサイトです。
公園の中央にある管理棟で受付をして(2-4名で3,000円)、ピークがド真ん中に見える場所にテントを設営することにしました。管理棟では受付の他、ビールやドライフルーツなどの特産品が買えるほか、ガス缶なども扱っているので忘れ物があっても安心です。(この辺りの話はゆるキャン△13巻で紹介されていましたね)
当初の夏休み計画では瑞牆山中腹にある富士見平小屋で1泊して登頂という予定を立てていたわけですが、そもそもの理由として奥秩父山塊という埼玉県からのアクセスが容易なようでいて意外と遠いエリアだからということでした。
登山時の負担を軽減するという意味ではルート途上にある富士見平小屋より多少距離は伸びてしまうものの、麓にあって余計な荷物は車にデポしていける、充実した食事を取れるみずがき山自然公園で前泊するのもアリな気がします。
肉も米も諦めない!
テントの設営が終わったら少し休んで夕飯の支度です。まずは米!
米は山の上でも炊けますけど、車や売店がそばにあればガスの残量を気にせずやれるので中途半端な残量のガス缶を心置きなく使い切る。
そして肉を焼く!カセットコンロや重いスキレットも躊躇無く使えるのは気持ちいい!(オートキャンプなら当たり前っぽいことですけど)あとは酒を呑みながらのんびりと山を眺めてゴロゴロすればいいのです。
悩ましい山模様
目の前で刻々と移り変わる瑞牆山の姿を眺めながら過ごしているわけですが、またしても星空には嫌われてしまいました。先日の尾瀬と同じく、肉眼で眺めるにはときどきクリアな星空が現れるものの、撮影しようとなると流れてくる薄雲に遮られてしまいます。結局得られたのは、スタートレイル(軌跡)を撮ろうとPENTAX K-1 mk2をセッティングを探している間のこの1コマぐらい。
雲に文句を言ったところでどこかに行ってくれるわけでもないので、夜を通して山中に響く猿避けの空砲を聞きながら夜明けを待ちました。(バイクや車の音が聞こえない代わりに空砲は夜通し響くのがここの難点と言えば難点です)
うとうとしながらまつこと4時間。うっすらと空が明るくなってきました。このキャンプサイトは瑞牆山から見て西側にあるので、朝日は山の向こう側。雲があれば賑やかな空を背負った瑞牆山が浮かび上がるかと期待していたものの、こちらもちょっと雲が多すぎて期待していた光景は現れませんでした。
なんだかんだと言っても、それなりにのんびりと楽しく過ごせたので満足ではありました。天気が崩れてくる予報なのでさっさと朝食をとって撤収することにしました。次回は山頂からの眺めを楽しむことにしましょう。
寄り道
雲に翻弄されながらも瑞牆山の麓のキャンプは楽しく終わることができました。とはいえ、まだ10時前後。少し寄り道をしながら帰ることにしましょう。立ち寄り予定地は2箇所。甲府方面への下りの途中にある木賊峠展望台と金櫻神社です。
木賊峠展望台は晴れていれば富士山がよく見える場所だそうですが、写真がないのはそういうことだったと察してください。代わりに、途中にある沢(昇仙峡の上流にあたります)がとても清涼な風景を見せてくれました。
続いては金峰山の五丈岩の里宮になる金櫻神社です。境内には本宮の五丈岩も模したミニ五丈岩があったり、川越氷川神社で見たような縁むすび風鈴があったりとやや観光寺社然とした雰囲気ですが、徒歩で20分ほど登る必要のある遙拝所や下の駐車場からの参道など、少しばかり苦労をした方が楽しめそうな神社でした。
というのも、下の駐車場からの参道沿いにはこのような巨大な杉の並木があるのですが、上にある本殿裏の駐車場からでは気付きにくく見逃してしまいそうだから。
ともあれ、これで本宮・里宮の両方への参詣はなったので、また一歩奥秩父へ踏跡を残すことができました。