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桜満喫!春の裏高尾山歩
福島での1年がかりの仕事や、撮影機材の新調などが一通り落ち着いて、ようやく山歩きができる時間ができたので以前から気になってた裏高尾エリアを歩いてきた。
関東の平地ではソメイヨシノはすっかり散り落ちて、ピークは八重桜などに移り変わりつつある頃。高雄周辺の山はちょうどヤマザクラが満開を迎えたタイミングだ。穏やかな花見ハイクがしたかったので、日影沢から小仏城山を目指し、高尾山の山頂を経由してまた日影沢へ戻るコースにしてみた。
動画を撮りながらのんびり歩いて9.5km、約6.5時間。なまった身体を夏に向けて慣らすのにちょうど良いコースだ。
水と野鳥が楽しめる日影沢
北に向けて流れる日影沢の登山口。その名の通り朝は薄暗く、沢から流れてくる風はひんやりとしていて目が覚める。
沢のせせらぎに重なっていくつも鳥の声が聞こえる。ウグイスやキツツキのドラミングなど聞き慣れたものもあれば、聞き慣れないものも混ざっている。
声は聞こえるが姿が見えない、そんな時に便利なのが「BirdNet」というアプリだ。鳴き声を録音するとオンラインで解析してなんの鳥か同定してくれる。精度はもちろん100%というわけにはいかないが、解析結果と周囲の環境などを加味して考えれば十分に実用に足る結果が得られるので重宝している。
解析した音声からどうやらオオルリが鳴いていることが分かった。しばらく頭上を眺めていると何羽か枝の間を飛び回っていたので、双眼鏡で観察してみるとオオルリの若鳥のようだ。
目も腹も楽しい小仏城山
沢ぞいの道から陽の当たる林道に上がってくると城山はもう少し。日当たりの良い斜面にヤマザクラが咲き乱れ、春らしい爽やかな風景が広がっていた。
ほどなく城山の山頂に到着。満開の桜の下にいくつかの茶屋がならび、食欲を誘う匂いとともに登山者をもてなしている。名物のなめこ汁で一服したら高尾山へ向けて出発だ。
一丁平・もみじ台
城山から高尾の山頂手前まではほとんどが穏やかな下りだ。この尾根は「一丁平の千本桜」と呼ばれているそうで、目線の先には次々と見頃を迎えた桜が飛び込んでくる。
見下ろしたり、見上げたり、さまざまななアングルから桜を眺められる楽しい尾根歩き。アップダウンも少なくおだやかな道なこともあいまって、心も軽やかになる。
もみじ平でちょうど昼時になったので、細田屋で冷やし山菜そばを注文。風景は春なのに気温は初夏という暑さだったので、キリッと冷えたそばと濃いめの味付けがうまい。高尾山は茶屋がいくつもあるおかげで、なりゆきで飲む・食うが楽しめるのが魅力だ。人混みは避けたいが、平日ならばこういう利便と静かさが両立するようだ。
春霞の高尾山
もみじ平から10分ちょっと歩けば高尾山。山頂に近づくにつれ急に人が増え、見慣れた高尾山の姿になる。
山頂からの富士山は霞で残念ながら拝めず。けれど、この日のメインは静かな裏高尾で、その魅力は十分に堪能できたので満足だ。
最後は日影沢へ向けて作業林道を下ってゴール。とても充実した花見ハイクになった。
動画「桜満開の裏高尾山歩」
今回の花見ハイクの動画をYouTubeで公開している。鳥のさえずり、沢のせせらぎをたっぷり盛り込んだ裏高尾の雰囲気を感じてもらえると嬉しい。
また、今回初めて山行動画にDJIのRS3(ジンバル)を導入してみた。画面に動きが付けられるのは大きな魅力ながら、これまで以上に撮影に筋力を求められるし、ムービーとスチルの切りかえをどうするか?ということも模索する必要性を感じた。
率直なところ、動きが必要な部分はRS3ではなく、Osmo Pocket 3が最適解のような気がしないではないが……