当サイトは広告・アフィリエイトプログラムにより収益を得ています。
PeakDisignの新旧ストラップ比較(Slide/Leash)
先日KickstarterにてPeakDesignの新世代製品のプロジェクトが立ち上がっていました。プロジェクトではCapture v3(第3世代のクリップとプレート)とストラップのSlideとSlide Liteが発表されました。
今回発表された新しいSlideとSlider Liteを動画や写真で見たところ、新世代のストラップの素材は先だってリリースされたLeashと同様の素材のようです。ちょうど先月購入し使用感も掴めてきた旧Slide(Summit Edition)と新Leashが手元にありますので、素材間の違いなどを比較してみようと思います。Kickstarterの早期優待は見送ったけど日本導入以後に購入を検討される方の参考になれば幸いです。
一応簡単に説明しておくと、SlideとLeashというのは速写ストラップと言われるジャンルのカメラ用ストラップです。素早くストラップ長を調節できるので移動時は身体に密着させてブラつきを抑える、撮影時は適度な長さにサッと延ばして姿勢を安定させるといった使い方ができます。これだけであれば他にも競合するストラップはありますがPeak Design製品の魅力は着脱を容易にするアンカーシステムによって、ストラップという狭いくくりにとどまらずカメラの使い勝手を快適にしてくれる部分にあります。
生地の厚みはほぼ同じ?
Kickstarterでプロジェクトが発表された当初、見た目としては新Sliderは新Leashと同じ素材に見えるものの生地の厚みは変えているのかなと思っていたのですが、意外なことに今回改めて旧Slideと新Leashを較べてみたところ、ストラップに使われている生地の厚みはほとんど同じでした。
しかし、生地厚が同じでも素材自体の手触りはまったく異なります。この違いが実際の使い勝手にも大きく影響するので詳しく見ていきたいと思います。
Slide Peaks Edition Tallac(旧世代Slide)
Kickstarterで発表された新世代Slideとの最大の違いはその素材。というかそれ以外では特に差がないように見えますね。
ではなぜ素材を変えたのかというところがポイントになりそうですが、おそらくユーザーからのフィードバックで柔軟性が欲しいという意見が多かったのではないかと思います。いわゆるシートベルト素材で耐久性や滑りはいいものの、ややごわつき(コシが強い)があり中央部に入ったパッドによってバッグへの収納性が悪いという問題があります。(パッドが思いの外硬くて曲がらない)
個人的には収納性は目をつぶっても良いかなと思うぐらいに装着時の滑り具合がちょうどよく気に入っています。
Leash(新世代Leash)
一方の新世代Leash。前述の通り生地厚はSlideとさほど変わりません(気持ちLeashの方が薄い)が、新しい生地は驚くほどしなやかでコシのような感触はほとんどありません。そのため装着感はとても軽くストラップを意識することがありません。(逆に旧Slideはストラップの主張が強くローポジションでの撮影中、扱いに手を焼くこともあります)
しかしこの新世代の素材にも懸念がまったくないわけではありません。とにかくタフネスを絵に描いたような旧Slideのシートベルト素材と較べて擦れに弱いということです。まだ使い始めて2ヶ月しか経っていないにもかかわらずストラップの縁(エッジ)部分に生地のほつれのようなものがところどころ見えます。(といっても神経質に見ればレベルですが)
結局は好みの問題(ただし旧世代製品はお早めに)
新旧の世代でそれぞれ一長一短といった印象なので、結局はどちらを選ぶかは好みでOKという結論にしかならないのですけれど、今回この記事を書きながら調べたところ旧世代のSummit EditionはTallac(青)・Lassen(赤)ともに流通量が少なくなっているのかAmazonでは並行輸入品しかみつかりませんでした。
新SlideではBlackとAshの2カラーが展開されるようですがSummit Editionのようなカラーバリエーションが用意されるかは不透明なので、赤や青のSlideが欲しい方は急いだ方がよさそうです。(Summit Editionはディスコンしてしまったので下記リンクは2022年のラインナップで似た色の製品です。)