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新緑の金比羅尾根を歩く
楽しいけれどハチには注意
過去2回の山行をブログにまとめるのを忘れていたので、ここでは初出ですが奥武蔵エリア、名栗湖北側にある金比羅尾根を三度歩いてきました。
先の2回はいずれもさわらびの湯を起点に満足するところまで北西へ尾根を歩いて折り返すというルートをとりましたが、今回はその時に歩けていなかった部分を歩こうと、名郷バス停を起点にして有間山へ向かい折り返す計画を立てました。結果から言えば、とある装備がネックになり前半での消耗が大きかったので途中ルート変更をして、歩き慣れた金比羅尾根を下りさわらびの湯(龍泉寺登山口)へ下山するルートとなりました。(ある程度は想定していたセカンドプランです)
このルートは眺望も良く、鳥や動物の痕跡も多く、地質も様々で見応えいっぱいの道ですが、スズメバチも多くその点は要注意。特に有間ダム展望台周辺は地面に巣に気をつけたいところです。
五月晴れの奥武蔵へ!
渋滞もなく午前7時過ぎに名郷バス停に到着。川を挟んでキャンプ場があり、サイクリングでの利用者が多いからか、バス停横には公衆トイレと有料駐車場があるおかげで登山の起点としても使いやすいポイントです。実際に今回のように、状況に応じて途中でピストンから縦走で抜けてバスで戻るという変更にも対応できるのはありがたいですよね。
準備を済ませ駐車料金(休日普通車700円)を払ったら、橋を渡って出発!いざ五月晴れの奥武蔵へ!
スタートから少しは舗装路ですが、沢を通ってきた風や朝日に透けた若葉の美しさに心が躍ります。
いつの間にか舗装路が終わり、未舗装の林道へ。ウグイスの声はそこら中に響くものの相変わらず姿は見えず。たまに「ココココッ」とキツツキのいる気配が混ざりますがアオゲラでしょうか。
そんなことを考えていると林道の終点に到着。沢を渡って登山道に入ります。
ペースが上がらないと思ったら……
杉主体の谷筋を尾根に向けてグイグイ標高を上げていく序盤。四十肩のリハビリの副次的な効果で背中全体の動きが良くなったことで「ペースは上げられるはず」という思いと裏腹に、なぜか下半身の疲労がどんどん溜まっていく不思議。
休憩をしながら少し考えてみて「もしかしてコンプレッションタイツが原因では?」と抜いてみたところ、暖まった上半身とは逆にモモもふくらはぎも冷えています。膝に不安があったので久しぶりに履いてきたんですが、逆に血流を阻害していたようで、この後はイメージ通りに歩が進むようになりました。(とはいえ、かなりモモは消耗してしまったのですが)
明るい尾根に心躍る
ペースが戻りしばらくすると、眼前が徐々に明るくなり爽やかな緑が目立ちはじめ尾根に出ました。北側の斜面から吹き上げてくる風もひんやりとして気持ちいい。
登る前はツツジが花盛りかな?と思っていてここまでほとんど見かけず、少し寂しい気持ちだったものの、光を浴びる赤い若葉は遠目に見ると花のようにも見えて、それはそれで気持ちを弾ませてくれました。
と、思っていたら山頂が近づくにつれツツジが増えてきました。実のところツツジ単体で見てもそれほどワクワクはしないんですが、ツツジの差し色が入ってこそ新緑が映えるみたいなところもあって、山の中で見ると妙な達成感があるんですよね。
ルート変更、金比羅尾根へ
尾根に出てからは気力が回復してペースも戻ったとはいえ、序盤に溜まった脚の疲労は響いています。蕨山の分岐で有間山へ向かうか金比羅尾根を下るかを少し悩んで、過去に2回歩いている金比羅尾根で下山することにしました。
距離的には有間山(橋小屋の頭)をピストンする予定ルートの倍近く歩くことになりますが、金比羅尾根は終始眺望が良くこの日の天候なら気持ちよく歩けそうですし、何より下山地点はバス停目の前でスタート地点の名郷バス停まで戻るのが容易というのも大きなポイントです。
ということで案内標にある蕨山展望台で昼食をとり奥多摩の山々を眺めながら下ります。
秋・冬に歩いた時にも感じていたことですが、この尾根は綺麗に針葉樹と広葉樹が分かれているので見上げるとこの通り。今度は南にある有間ダムから吹き上げてくる風を浴びながら歩くことになるのですが、先ほどと違って若干熱っぽさがあるので森がより元気そうです。
蕨山から龍泉寺登山口までは6.3km、藤棚山・大ヨケノ頭・子ヨケノ頭・金比羅山と4つの小ピークを越えるので多少の上りはあるものの基本は下り調子。地味にモモにくるものの15時過ぎにゴール。
平日は15時過ぎに名郷行きのバスは終了してしまうようですが、この日は10分程度でやってきたので20分バスに揺られてマイカーのある名郷バス停まで戻れました。
この日のカメラ
最後にカメラの話を少々。
先日、EOS R6用のバッテリーグリップ(BG-R10)を購入したこともあったのでこの日はEOS R6にSIGMA 24-70mm F2.8 ART一本。ずっしり重い組み合わせですが、バッテリーやレンズの交換が不要(欲を言えばもう少し望遠が欲しい)で角も丸くなるので意外と快適でした。
ただBG-R10、横位置時と著しくボタンレイアウトが変わるので相当な慣れを要すというか、AFポインターとAF-ONボタンが離れているので小さいAFターゲットと親指AFを使う場合、とてもやりにくいんですよね……
設計上の制約があっただろうとは思うんですが次のモデルではこの点は改善して欲しいポイントですね。