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春が近づく日和田山をゆるっと歩く
裏山で遊ぶ感覚で歩ける山、それが私にとっての日和田山。秩父山域と関東平野部の境目あたりにある305mのいわゆる低山で麓には彼岸花の群生で有名な巾着田が拡がります。冒頭の写真では木に隠れていますが、画面左の方にちらっと見えるのが巾着田。
誰もが目を見張るような絶景があるわけでもありませんが、西面にはクライマーが集まるフィールドがあったり低山なりに眺望が良かったりして、ただ黙々と森の中を歩くのではなく変化があって気負わず楽しめる山です。なによりうちから30分ちょっとでアクセスできるのが大きなポイント。
この日はOLYMPUS PEN-Fに15mm F1.7と25mm F1.2、NIKON D800にSIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DGの組み合わせです。
朝日を背に
麓の駐車場に車を停めて出発。本当は日の出前までに中腹の金刀比羅神社まで登って赤富士を見たかったんだけど、寝坊してしまったので焦らずのんびり歩きます。
朝の光っていいよね、とキラキラした光を見つけるたびに足を止めてシャッターを切ってしまうので全然進みません。(いつものことだけど)
山と写真とテーマ
最近自分なりの山と写真の付き合い方ってなんだろう?ということをよく考えるんですが、この日のんびり歩きながらふと「登山道の傍らにあるもの」っていうのが好きなんじゃないかと気がつきました。絶景ももちろん好きなんだけど、山の中で感じる営みというか、それが表出した空間というか、そんな感じ。
ふと見上げた空や木に這う蔦。山を歩くことで自分の周りに起きる体験というか空気というかそういうもの。一枚ではよく分からないけど、集まることで輪郭を持つ写真というか。まぁ、組み写真ってそういうことなんでしょうけど、そういうことが腑に落ちた日でした。
山頂を過ぎて気ままに
さて、そんなことを考えながら気がつけば金刀比羅神社へ到着です。ここは巾着田から西の方面へ向けて眺望が開けているので山頂よりも休む人が多い場所です。我が家もご多分に漏れずザックを降ろして一休み。
温かいお茶を飲んで落ち着いたところで山頂へ向けて出発します。
東側以外の眺望はあまりない山頂ですが、空気の澄んだこの日は関東平野を挟んだ反対側の筑波山がよく見えました。(写真左奥に見えてますね)
先ほど神社で休憩しましたし、日陰で体が冷えてしまうのでささっと先を目指します。
とはいえ…
山頂まで来たところでこの日の目標は達成してしまいました。一応登山計画ではこの先の物見山まで歩いてピストンで戻ってくることになっていますが、あとはのんびり気が向くところまで歩けばいいやぐらいの心持ち。
登山道の傍ら
というわけで、以下とりとめもない写真です。
ついつい目立った山を選択しがちで天気図見たり交通費を考えたりして「うーん…」なんて悩むことが多いですが、近くの山や森も生き物の痕跡を探しながら歩いたりできて改めて楽しさに気がつきました。
下山飯
この日の下山飯は日和田山の麓にある花さんしょう(担々麺屋)ではなく、少し山の方へ足をのばして子の権現の浅見茶屋で。山深い不便な立地ですが、絶品のうどんが食べられるので何かと理由を作って通うお店です。
左は釜揚げうどん、右は湯葉と鶏団子のうどん(メニュー名は失念)。もちろんどちらもおいしいです。