当サイトは広告・アフィリエイトプログラムにより収益を得ています。
Fマウントの標準レンズ選び(MF限定)
現在FマウントのレンズはAi Nikkor 35mm F2しか所有していないのですが、せっかく上級機のF3がオーバーホールから戻ってきたのでもう1本気持ちよく撮れる標準レンズが欲しくなるのが人情ってものでしょう?
そんなわけで、半月ほどあれやこれやとあちこちの作例やレンズレビューを漁った結果、CarlZeiss Planar T* 1.4/50 ZF.2を購入してみました。早速F3に付けてと言いたいところですが、GWが空けてからでないとフィルムは現像がダメそうなので、とりあえずE-M1に付けて試写。
F2.8ぐらいに絞っていますが、キレ良く硬すぎずとても好みの描写です。
フォーカスリングの回転角も広く、動きも適度な重さで滑らかなのでフォーカシングがしやすいですね。
F3でもE-M1でもお気に入りのレンズになりそうです。
ちなみに上の写真は若冲のまねごとをしている我が家のお嬢と昼寝中の猫の様子です。
Carl Zeiss Planar T* 1.4/50の絞り値による変化を貼っておきます。
ボディはOM-D E-M1、手持ちで最短撮影距離で開放F1.4から1段刻みでF8までのサンプルです。F2.8あたりからシャキッとしてきますね。
迷ったのはこのレンズたち
私自身のレンズ選びはひとまず終わってしまいましたが、せっかくなので今回迷った5本のレンズとそれぞれの特徴をまとめておこうと思います。多少なりとも、FマウントのMF標準レンズ選びに迷っている方の参考になれば良いかなと思いまして。
数ある標準レンズの中から5本に絞った条件は以下の通り。
- マニュアルフォーカスが可能なこと(F3で使うため)
- 絞りリングがあること(F3で使うため)
- F2以上の明るさであること(MFT機で夜撮影する際にF2とF2.8で差を感じるため)
- 現行で手に入る、または設計が新しめ(歪みなどができるだけ少ない方がうれしい)
まぁ、このような条件を挙げれば、誰が選んだとしても以下のテーブルにあるリストになるのではないでしょうか。(Makro-Planar 2/50以外は新品が手に入ります)
とはいえ、レンズ名とレビューサイトへのリンクをリストアップして「はい終わり」ではなんの参考にもなりませんので、各レンズの簡単な傾向をまとめておこうと思います。(あくまで私個人が各所のレビューと作例を見て回って感じた感想です。)
※レンズ名からのリンクはPhotoYodobashiの各レンズレビューページへ張っています。
外観 | レンズ名 | 価格(定価) |
---|---|---|
Ai Nikkor 50mm F1.2S | ¥71,000 | |
Ai Nikkor 50mm F1.4S | ¥52,000 | |
Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 | ¥78,000 | |
リンク先はEF用 |
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 | ¥119,500 |
Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II | ¥53,000 |
Ai Nikkor 50mm F1.2S
レビュー記事中では控えめに使いにくそうなポイントが書かれていますが作例ではあまりピンときません。PhotoYodobashiではいつものことなのですが、欠点をうまくポジティブな方向へもっていってしまうので素直に信用しにくいのですよね。(評価の姿勢としてはとても共感できます)
PHOTOHITOなどで検索してみると開放ではかなりふわふわとゆるい感じです。
F1.2のレンズとしては特筆すべき価格の安さも注目です。量販店などに展示品がなくてもニコンのショールームで試写できるかと思います。
Ai Nikkor 50mm F1.4S
開放でもボヤボヤってほどでもなく絞るとピシッとする感じで、すごくまともなレンズという印象です。リーズナブルで逆光にも強いとのことなので欠点らしい欠点はあまり見当たりません。強いて言えば発色が地味というあたりでしょうか。こちらもF1.2Sと同じくニコンのショールームにあります。
Carl Zeiss Planar T* 1.4/50
開放では柔らかさがあり、ふわっとはしていますがゆるゆるなわけではなくしっかりとピントの芯は残っています。絞るとピシッとキレが出てくる感じ。ボケは滑らかで発色も鮮やか。ヘリコイドの感触も評判が良いようです。後述のMP T* 2/50とよく比較され厳しめのレビューも散見されますが、普通に良いレンズだと思います。大型の量販店なら展示品があるかな?ぐらいです。
20160906追記:F4.0からF5.6あたりでの描写はフォーカス面のシャープさとボケの滑らかさが絶妙で、(D750で)AFできるズームがあってもあえて選びたくなるものがあります。(欲を言えばF2.0からこの描写なら言うことはないのですが…)
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50
マクロレンズなので開放F値は他と比べると控えめ(とはいえマクロとしては明るい)で、開放からとてもシャープなようです。発色も濃厚で最短撮影距離も短く、これ以上何を望むのかというレンズです。ただし重く、良いお値段。すでに、製造終了しているので中古で出物があるのを待つのみです。
Voightlander NOKTON 58mm F1.4 SL II
こちらもPlanar T* 1.4/50と同様絞りで変化するタイプのようです。絞り値による描写の変化はPlanarより大きいようです。若干望遠よりの焦点距離も個人的には魅力的だし、価格もリーズナブルで非常に魅力的です。発色はニュートラルに見えますが、Nikkorとも違ったさっぱりとした感じとでも言えばいいのですかね。こちらも、なかなか展示品を目にする機会はなさそうです。場合によってはかなり納期もかかる模様。
20160906追記:後日、似た焦点距離のAI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8Dを購入しましたが、中望遠が好きな方は50mmのレンズよりも構図作りがしっくりくるのではないかと思います。
まとめ
総合すると開放からシャープなタイプと絞りで変化するタイプ、鮮やかな色を描くタイプかニュートラルなタイプかの組み合わせの中から好みの組み合わせになっているレンズを選ぶという形ですね。乱暴にマトリクスにするとこんな感じでしょうか。
開放からシャープ | 絞りで変化 | |
---|---|---|
発色鮮やか | Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 |
Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 |
ニュートラル | Ai Nikkor 50mm F1.4S |
Ai Nikkor 50mm F1.2S Voigtlander NOKTON 58mm F1.4 SL II |
ここまで来たら、もう決まったようなもの。
私はひとまずPlanar T* 1.4/50を選びましたが、やっぱりNOKTONやMakro-Planarも捨てがたいなぁ・・・
あなたは好みの1本みつかりました?
Carl Zeiss PLANAR T*1.4/50mm ブラック ZF.2 (ニコンCPU内蔵マウント対応)PLANART1.4/50BKZF2
- 出版社/メーカー: カールツァイス
- 発売日: 2010/01/20
- メディア: エレクトロニクス
- クリック: 6回
- この商品を含むブログを見る
VoightLander 単焦点レンズ NOKTON 58mm F1.4 SLII N Ai-S 58F1.4SL2NAI-S
- 出版社/メーカー: フォクトレンダー
- メディア: Camera
- この商品を含むブログを見る
Nikon 単焦点レンズ AI 50 f/1.4S フルサイズ対応
- 出版社/メーカー: ニコン
- メディア: Camera
- この商品を含むブログを見る
Nikon 単焦点レンズ AI 50 f/1.2S フルサイズ対応
- 出版社/メーカー: ニコン
- メディア: Camera
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
関連するエントリー
D750でPlanar T* 1.4/50を使う際、F3と比べてファインダー上でピントの山が掴みにくかったので、その問題についての改善策は以下のエントリーよりどうぞ。