当サイトは広告・アフィリエイトプログラムにより収益を得ています。
Kodak Ektar100をデジタル複写してみた
先日書いたこちらの記事の方法(デジタル複写/デュープ)で1年ほど前に撮影したEktar100の写真をデジタル化してみました。
フラットベッドスキャナーとの比較
その結果はと言えばご覧の通り。比較のために同じコマをCanoScan 9000F Mark IIでスキャニングしたものと並べてみます。
色味が違うのはデジタル化のプロセスが違うので致し方ないとして、画像のクリアさ、シャープネスは一目瞭然です。階調性もデュープしたものの方が圧倒的に豊かで奥行や空気感もまるで違います。
これまででもEktar100は十分に美しいと感じていましたが認識を改める必要がありそうです。2400万画素のα7IIにマクロレンズという解像力の高い組合せをもってしても粒状感を感じない滑らかさは素晴らしいと言わざるを得ませんし、こってりとした色乗りは補正作業をしていても楽しくて仕方がありません。(Portra400では粒子がそれなりに見えました)
おまけに取り込みから仕上げまでの時間はスキャナを(3000dpiで)使うよりもずっと早いし埃の処理も楽なのです。
フィルムはプリントしてこそという方でもデジタル化しておいて損はありませんので、フィルム愛好者の皆さんはマクロレンズとNikonのスライドコピーアダプターでぜひとも試してもらいたい。
- 出版社/メーカー: ニコン
- 発売日: 1989/08/01
- メディア: 付属品
- この商品を含むブログを見る
Ektar100で撮った江戸東京たてもの園
というわけで、以前にもブログに載せた写真ですが改めてEktar100で撮った江戸東京たてもの園です。
木陰から眺める高橋是清邸。コントラストが強く実際のネガはかなりのアンダーになっていたのでデジタル化の際に大幅に持ち上げました。その影響でトーンがおかしくなっている箇所がありますが、ライブビューも背面LCDもないフィルムカメラで撮る以上、こんな失敗も楽しんでいきたいですね。
東ゾーンの小宝湯前から。これも露出をミスしていたのですが、かえってレトロな雰囲気が出ています。
西ゾーンの農家エリアですね。今見るとなんでここで撮ったのか?と思わなくもありませんが、瓦などにEktarの強い青が出ています。
農家の囲炉裏。かなり暗い条件だった覚えがあります。ネガの特性というか右上に差し込んでくるハイライトの粘りがいいですね。Planarの開放あたりです。
そしてこの日いちばんのお気に入り。
窓辺に差し込んでくる日差しとガラスの質感が堪りません。
全体的に失敗気味のものが多かったこのフィルムですが、この作業をしていて今年の夏もEktar100を使いたい気持ちがわき上がりました。
Kodak カラーネガティブフィルム プロフェッショナル用 35mm エクター100 36枚撮り 6031330
- 出版社/メーカー: コダック
- メディア: エレクトロニクス
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る
CanoScan 9000F Mark IIでの写真はこちらをどうぞ
以下の記事に今回の写真と同じものがあります。写真は全てFlickrへリンクしていますのでどのぐらい違うか較べてみて下さい。