新宿と銀座にある二つの山へ旅をする

2022年1月18日

2022年1月、かねてより僕が好きな写真家の2人がほぼ同時に個展を開催するという、年明けから盆と正月いっぺんに来たような状況が起こっているのですが、ひとまず落ち着いてゆっくりと鑑賞できるように月曜日に仕事を空けることにしました。

その2人というのが二神 慎之介さんと川野 恭子さんで、これもまた偶然なのですが、このお2人に初めてお会いしたのも実は2年ほど前の同じ日でした。ここまで偶然が重なると運命的な何かがありそうな気がしてきますが、きっとそれは気のせいで糸を引いている人がいるんだと思っています。

さて、偶然と言えば今回のふたつの展示のテーマです。それぞれに「山」を巡る営みを紡いだ空間を構成していて、新宿と銀座という都会のただなかにありながら、紛れもなく「山」の存在を感じることができる展示でした。

新宿の山

二神 慎之介『羅臼』 -漁師の海、ヒグマの山- NIKON The GALLERY

ひとつめの山は羅臼。二神さんご本人の解説によれば変わりゆく羅臼、もう見られなくなるものもあれば変わった結果見られるものもあり、それを羅臼の風景として4面(四季)+αとして構成したとのこと。

山と海、そしてそれを繋ぐ川にある動物・鮭・人間の営みはまさに「羅臼」そのものの「今」を表しているように感じられました。

会期

ニコンプラザ東京 THE GALLERY
2022年1月11日(火)~2022年1月24日(月)日曜休館
10:30~18:30(最終日は15:00まで)

ニコンプラザ大阪 THE GALLERY
2022年2月10日(木)~2022年2月23日(水)日曜休館
10:30~18:30(最終日は15:00まで)

https://www.nikon-image.com/activity/exhibition/thegallery/events/2022/20220111_tgt.html

銀座の山

川野 恭子 『続 山を探す』 COCO PHOTO SALON

お昼を挟んで銀座の山。

展示されている山の写真は写真集「山を探す」に収録されているものではありながら、亡きお父様にまつわる写真(上の写真では隠れた左側と手前の壁にあります)とともに空間のなかに配置されると、また違った意味を持って迫ってきます。

こちらの山は特定の山や地域を表したものというより、川野さんの死生観を山を媒介として表した空間で一見するとズシリと重いテーマながら、ご本人の人柄からかとても柔らかな空間になっているのが興味深い展示になっています。

会期

2022年1月13日(木) ~ 1月27日(木)
11:00 – 18:30 日曜日定休 (最終日は17:00閉場)

https://coco-ps.jp/exhibition/2021/07/134/

サバンナという憧憬

さて、時を同じくして友人でもある写真家の瀬尾拓慶さんも写真集「Tale of Light 光の物語~TANZANIA SAVANNA編~」の発売に合わせ、横浜高島屋にて展示販売会を催しています。

瀬尾さんからお借りした展示の様子

展示されている写真は以前にも見せていただいたことはあるのですが、驚いたのはその展示用フレーム。メッセンジャーに上の写真が送られてきたときは度肝を抜かれました。

普段ならばできるだけ存在感を隠したいワイヤーの整然とピシッと張られた姿は空間に緊張感をもたらしているように見えます。百貨店の催事だけに販売が中心とはいえ、こちらもぜひ実際に足を運びたい展示です。

会期
2022年1月12日(水)〜24日(月)
場所:横浜髙島屋7階インテリアスタジオ (最終日は17時まで。)

https://www.takumichi-seo.com/shuppan.html