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野鳥観察が捗る音声解析アプリ「BirdNET」
よく見る鳥だけど……なんて種類?
登山や散歩に野鳥観察が組み合わさると、眼や好奇心の満足度がとても高まるのですが、野鳥(や野生動物)観察のハードルになるのが、見えている(写真に撮った)鳥がなんなのか?という問題です。
スズメやツバメが分からないということはそうそうないと思いますが、そこから少し外れると意外とパッと名前が出てこないもの。私は田舎育ちなので田んぼや湖沼、近場の雑木林にいる鳥はなんとなく区別はつくものの、パッと見で細かい違いが分からなかったり、声だけはよく聞こえるみたいなこともよくあります。上の写真のようなスズメと似てるけどちょっと違う……?ということありません?
写真に収められればGoogleレンズや野鳥図鑑(やサイト)で正体を探ることもできるのですが、そもそも小さな野鳥を撮影するのはスマートフォンでは厳しいし、望遠レンズといってもそれなりの長さのものが必要になります。さらに手がかりが鳴き声の記憶だけとなると急に難しくなるのです。(鳴き声のデータベース的なサイトもありますが、聞き比べて同定するのは結構難しい)
鳴き声をAI解析すればいいじゃない
そんな問題を昨今話題のAIで解決してくれるのがコーネル大学鳥類学研究所が公開している「BirdNET」というアプリです。詳しくは文末に紹介記事をリンクするので合わせてご覧ください。
BirdNET
Stefan Kahl無料posted withアプリーチ
アプリはiOSとAndroidに対応しているのでほぼ誰でも使えるというのもありがたいですし、使い方もいたって簡単。アプリを起動したら録音が始まる(任意に始めたい場合はアプリ左下の「Recordタブ」で)ので、鳴き声のする方にスマートフォンを向けてワンサイクルを収録。一声でも特徴的なら解析は可能ですが、できるだけサンプル(特徴)が多い方が精度はあがると思われるのでできるだけサイクルを録ります。
続いて波形から解析したい部分を選択して「Analyze」ボタンをタップするとWikipedia/Macaulay Library/eBirdから解析結果を確認することができます。英語ではイメージのつかめない名前もWikipedia/eBirdは日本語の表示もできて、英名→和名はなんだ?という作業が必要ないのも嬉しいポイント。
今のところ解析精度は高い印象がありますが、時にはまったく違う種が表示されることもあるので、あくまで同定の手がかりにというのは気に留めておく必要があります。(それでも十分に強力です)
声をたよりにアタリをつけて姿を確認……ヒヨドリがバッチリ同定できました。
川越市周辺の野鳥
鳴き声からBirdNETでアタリをつけて生態を調べる、怪しい箇所を目視と耳で探すといった方法で撮影した川越市周辺の野鳥写真です。撮影するのはそれなりに重たいカメラが必要になりますが、双眼鏡で見るだけならポケットに入るサイズのものでも十分に楽しめますので、BirdNET+双眼鏡で野鳥さんぽをしてみませんか?