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東京都美術館で開催中の若冲展に行ってきました
現在東京都美術館で開催中の若冲展に行ってきました。
開催前からメディアでかなり煽っていたので、若冲展は言わずもがなの大混雑。以前、同じ東京都美術館で開催されたツタンカーメン展と比べるとやや人出は少ないような気はしますが・・・
チケットは事前に
この写真の右側はチケット購入の列。事前にチケットを購入していないとこちらで並んだ上、戻って再び入場の列の最後尾という地獄です。これからお出かけの方は事前にチケットを購入しておきましょう。
こちらのページからオンラインチケットを購入できます。
スマートフォンなら画面を提示するだけのペーパーレスチケットも選べます。
http://www.e-tix.jp/jakuchu2016/
日差し対策はしたほうがいいかも
入場のための行列はこのように正面玄関の階段周りをグルッと巡った後、館内でもまだまだ行列は続きます。私たちは午前10時半ごろに並び初めて約70分待ちでした。(14時頃に出てきたときはかなり列も短くなっていたので、午後からの方が快適かも知れませんね)
私たちが訪れた日は日差しも強く、並んでいる列は日陰になる場所も少なかったので美術館が用意してくれた日傘を借りましたが、状況によってはなかなか借りられないかもしれませんし、持参した方が良いかもしれません。正面玄関の階段の周りをぐるりと進んで、地下から館内へ入ってもそこから30分ほど行列は続きます。
視点を変えながら観ると驚きがあって楽しい
さて、1時間と少し並んでようやくゲートにたどり着きました。
会場内はもちろん撮影禁止なので写真はここまでですが、実際の作品はどうだったか?というと・・・
謎に包まれた生涯だとか技法だとかといった蘊蓄は置いておいたとしても、焦点を絞って描いたものや、ふっと気楽に?流し描きしたようなものなどバリエーションに富んだ多くの作品を一堂に観られたのは良かったです。
しかしながら、大変な混雑とにわか仕込みの蘊蓄をそこら中で聞かされることになりますので、なるべく作品に集中したいという方は音声ガイドを利用することを薦めます。(かく言う私も若冲のバックグラウンドに明るいわけではありませんので、その場で感じられることを素直に信じることに集中しました)
GWかつ若冲でメディアも煽りまくった展覧会ということで、快適に鑑賞できるとは言いがたい環境ではありますが、圧巻だったのは1Fの展示室。
四方の壁に360°ぐるりと釈迦三尊像と動植綵絵あわせて33幅の軸が展示されています。
ここではフロアの中心に立って、目に付いた作品を引いたり寄ったりしながら鑑賞していると、カメラのファインダーを通してフォーカシング(ピント合わせ)をしているように、遠くからは大きな光の流れや空間の奥行きを感じ、近づいてみるとフォーカスがビシッと合った瞬間のように奥からグッと精細に描きこまれたディテールが浮かび上がってくる、みたいな楽しみ方ができました。
そんな鑑賞の仕方をしていると、若冲はレンズを通してみる世界を知っていたのでは?なんて想像をしてしまいます。当時は当然写真やカメラなんてものは無かったわけですが、眼鏡はある程度普及していたなんて話もありますし、どこかしらでレンズを通した見え方を経験していたりしたのでしょうかね。
個人的には地味ですが、動植綵絵の芦雁図がお気に入り。
図録はマストバイ
会場は人が多くてなかなか前後に動きながら鑑賞することもままならなかったりはするのですが、図録は掲載点数、解説ともに充実しています。
展示された作品はすべて収録されているのはもちろんですが、屏風などは見開きとうれしい作りになっているので、若冲展に行くならマストバイと言っても良いかなと思います。
全体像の鑑賞は自宅のソファーに座ってじっくりやるのもアリですよ。
追記
そういえば、こちらの図録、日経アートのサイトから購入することもできるようです。
現地での購入より900円ほど高くなってしまいますが、日増しに伸びる入場待ちの時間や強くなる日差しのことを考えると、残念ではありますが図録のみで済ませるというのもアリな選択かもしれません。
細密な描写を強調した報道のおかげで、せっかくの大作も引いて見ることが出来ませんし・・・
http://art.nikkei-ps.co.jp/exhibition/7631/art.nikkei-ps.co.jp