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素材としてのフィルムの強さ Velvia 100
レタッチの素材として考えてみる
以前の記事でも載せたVelvia 100(リバーサルフィルム)で撮った乗鞍岳。
ここのところフィルム写真をデジタルで撮ったものと同じようにレタッチ素材としてしてみたらどうだろう?という思いが湧き上がってきたので、夏の写真を振り返りながらチャレンジしてみました。並々ならぬ意気込みで撮ったフィルムなので思い入れも強いのです。
フィルムの個性
自分の中ではベストと考えるプロセスでデジタル化し(デジタル複写)Lightroomで基本的な調整をした後、Photoshopへ16bitチャンネルで送りNik Collectionなどを使ってレタッチをしてみたところ・・・
そもそもVelvia 100というフィルムは非常に個性の強い高精細で鮮やかな発色をするフィルム。確かに以前の記事で載せたものよりすっきりとシャープに仕上がったのですがVelvia 100は最後までVelvia 100のままという結果になりました。
これまであまりいじるとフィルムの個性を消してしまうのではないか?という気持ちがどこかにあったのですが、今回の結果を見るかぎりフィルムの個性は私が思っている以上に強く、それほど気にすることなどないなと認識を改めました。
もちろんやろうと思えば原型を留めないほどのレタッチを施すこともできるのですが、よほどの意図がない限りそれをわざわざフィルムを素材にしてやる意味はありません。
リバーサルフィルムをとりまく状況
さて、話はレタッチからリバーサルフィルムを取り巻く状況に変わります。
この夏に撮った1本のリバーサルフィルムにとても楽しませてもらっているのですが、どうやらここ数ヶ月でリバーサルフィルムを取り巻く状況は一段と厳しくなっているようです。
ネット注文可能なことで有名なトイラボさんが120フィルムの現像機が修理不能となり受注を終了してしまったり、35mmフィルムのリバーサル現像も段階的に終了することをアナウンスしています。
http://cafe.toylab.jp/news/osirase/15196/
それだけではなく、私がいつもお願いしている写真店でも去年は翌日ぐらいには仕上がっていたリバーサル現像が8〜10日を要するようになっています。
KodakがEktachromeを復活させるという明るいニュースもあるものの、いよいよいつまで現像できるかわからないという気持ちが強くなってきました。フィルム写真、とりわけリバーサルフィルムを試してみたいという方へ「やるなら今しかないぞ!迷ってるならすぐやろう!」とお伝えして締めたいと思います。