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2023上半期 Best Buy
毎年言ってる気がするけど、早いもので2023年ももう前半が終わってしまう。光熱費に始まりあれやこれやの値上がりで以前のように軽率に何かを買うということは少なくなってきた気がする。とはいえ、巷には玉石混交ながらレビューなどで事前情報が溢れていてそれほど買物に失敗することもなく、だいたい買ったものは当たりなわけで、問題は大当たりなのか並の当たりなのかぐらいの違いだ。
書籍
熊を撃つ

CP+の会場で見かけてパラパラとめくった途端に心を掴まれた写真集。
タイトルの「熊を撃つ」という言葉が単純な行為ではなく、人と熊の命のやり取りや人々の暮らしをも含んだものだということをひとつひとつの写真が訴えてくる。写真の美しさはもちろん、熊撃ちの真剣な眼差しや里での団欒から血の通った写真というのはこういうことだと思いしらされる一冊。
吉田博 全木版画集

たまには写真以外のカテゴリーの作品にも触れようと思っていたときに目に留まった一冊。表紙に描かれた劔岳とテントの絵からどことなく大判写真的なニュアンスを感じて購入してみた。
浮世絵をさらに現代的に押し進めた作品群はシンプルに美しい。以前の記事でも触れたようにページをめくっていくなかで、自然で伸びやかな構図にアンセル・アダムズに通じる印象を受けた。気になって調べてみたところ、吉田博とアンセル・アダムズの両者には実際に交流があった。巻末には制作の様子も収録され、作品外のエピソードまで含めていい刺激を受けた一冊だった。
瀧本幹也 写真前夜
写真家 瀧本幹也氏によるフォトエッセイ。誰しも一度は目にしたことのある氏の写真について、全編にわたっていかにして制作されたかということが綴られていて、読者のクリエイティビティを底から刺激してくる一冊。カメラやレンズの特性が先にあるのではなく、あくまでどんなビジュアルを作るかが先にあり、手段としてどんな機材を選択するかという当たり前の論理を強烈なアウトプットで叩きつけてくる。自分が学生だった頃の生意気な創作意欲を思い出させてくれた。
気になってる人が男じゃなかった VOL.1

重量級のパンチが続いた後で急に毛色がちがうものの、40代のおっさんとして写真前夜と同じぐらいに若いときに持ってた熱い気持ちを思い起こさせてくれる一冊だった。ストーリー自体は暑苦しさとはまったく無縁の爽やかな青春もので、ページをめくるたびに「あぁ!尊いんじゃ!」と悶絶させられるので心が乾燥気味の人はポチろう。(紙版がおすすめだけど、検索したら転売ぽいのばかりなのでKindle版のリンクです)
マウンテンギア(登山用具)
T3EC The Back Pack #001 V2 60L+

ブログでも紹介した長瀞で開催されたアウトドアギアの展示会「The Flapperland Doors 2023」で見かけて、即決した中大型バックパック。腰ではなく背中全体で背負うタイプのバックパックで、ヒマラヤで撮影を行なうカドタニ “JUMBO” マサル氏が欲しい機能を詰め込んだだけあって、背負いやすさや撮影での使いやすさに「これこれ!」と興奮してしまうアイデアが満載。購入後に12kgほどの荷物を入れて奥武蔵のウノタワへ歩いてみて、それらのアイデアが実用に裏打ちされたモノだと確信した。

MIYAGEN Lastbit Pouch / 3D WHISTLE 2g with GLOW

こちらも同じくThe Flapperland Doors 2023で購入したMIYAGENのLastbit Pouch。キヤノンのLP-E6NHバッテリー2個をちょうど良いサイズ感で収納出来るX-PACを使用した小型ポーチ。バッテリー以外にも簡易なファーストエイドキットにしても良さそう。カラーは暗所でも見つけやすいイエローを選んだ。
上の写真でポーチの右下に並んでいるのが3D WHISTLE 2g with GLOWで、従来型のホイッスルの素材を夜光素材に置き換えたもの。小さな力で鋭くなる機能はそのままで暗い中でも困らない夜光仕様というのが、徹底的にホイッスルを使う時は疲弊していることが多いことを想定してると窺える。
レンズ・双眼鏡
CANON RF16mm F2.8 STM

いわゆるキヤノンの撒き餌レンズの超広角版。軽量廉価で「あぁ、超広角持ってきておけば良かった……」という後悔を減らせるお守り的なレンズでもある。ネットでは周辺が流れるとか電子補正前提なので……のようなネガティブな評も散見されるが、価格とサイズを考えれば当たり前の話だ。
実際の描写性能はどうなのか?と言われればDLO(デジタルレンズオプティマイザ)内蔵ボディのEOS R5で使用しても撮って出しのJPGで微妙に甘く感じることはあるものの、そういうカットは後でDPP(デジタルフォトプロフェッショナル / キヤノン純正RAW現像ソフト)でDLOやシャープネスの加減を調整すれば改善することも多い。
DPPを使ってみると前述のネガティブレビューについてデータを扱う環境を明らかにした方がいいのでは?という気もする。というのも基本的にRAW現像のデファクトスタンダードになっているAdobeのLRCはRAWのパフォーマンスを最大限に引き出せるわけではなく、純正ソフトで仕上げると評価がまるで変わるということも多いからだ。(LRCがまるでダメということではない。カタログ管理は圧倒的に便利だし、データによっては十分にクオリティが高い結果を得られることもある。要は使いどころという話)
PENTAX UD 10×21

これに関しては買ったのではなく、フォトコンテストの副賞としていただいたものなのでここに挙げるのはズルいかなと思うところはあるものの、山を歩きながら野鳥を見るのにちょうど良い10倍という倍率に加えて、コンパクトでバックパックのウェストベルトのポケットに収まるので使い勝手も非常に良い。
さらに税込8,000円を切る価格も魅力だ。
その他のガジェット
CIO NovaPort TRIO 65W

増え続けるバッテリー内蔵ガジェットや出張時の荷物のコンパクト化を狙って購入したPD対応充電器。USB Type-Cが2ポート、Type-Aが1ポートを備え、PD対応で合計最大65Wの出力を持ちながら非常にコンパクト。
モバイルバッテリーのSMARTCOBY Pro 30Wといい、CIOのガジェットは手触りも良くコンパクトにまとまっていて好印象。