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出来心でAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDに手を出してしまった話
AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
出来心でやってしまいました。詳細は後述しますが、マップカメラの夜市をなにげなく覗いていたらNikonの広角大三元AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDの美品が出ているのを見つけてしまったのです。しかも破格で。
PhotoYodobashiによると
発売以来その類稀な解像力とシャープネス、隅々まで歪みの少ない描写に、沢山のユーザが虜になってきました。これだけの広角ともなるとなかなか使いこなしは難しいのですが、このレンズでなければ撮れないシチュエーションがあるのも事実。自然風景や記念撮影、街並みや路地裏のスナップに。純正・サードパーティにかかわらず、同レンジのズームレンズでは他の追随を許さぬキレを見せつけます。このレンズを使えることがNikonFマウントを使う理由のひとつ、なんて言ったら言い過ぎでしょうか。広角好きには無視できない1本です。
Nikon(ニコン) AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED 実写レビュー | フォトヨドバシ
というレンズ。中毒性が高いとか神レンズとか様々な評価がありますが、これを使うがためにFマウントを選ぶという人もいるほどのとにかくとんでもない広角ズームなわけです。
来年辺りにはと思っていたものの、唐突に予想を超える破格で目の前に出現してしまったのです。ある意味で超冷静に対処し新宿の有料防湿庫(マップカメラ)から広大な画角のレンズを召喚しました。そんなわけで手にした経緯やファーストインプレッション、実写などをざっくりまとめてみました。
せっかくなので星を撮ってみた
なんだかんだと言ってもモノはレンズです。写真を撮らなきゃただのガラス。実写から始めましょう。
まずは周辺の諸収差がもろに問われる星空写真。仕事終わりにGPVで雲量予想を見ると上弦の月が沈む12:00-01:00ぐらいはスッキリ晴れの予想。強い風で空もクリアだったのでテストにはもってこいと帰宅後に秩父まで小一時間ほどひとっ走りして撮ってきました。
14mmという画角はやはり広くてカメラをセッティングする位置にも気を遣う必要を感じますが開放の周辺でもさほど大きな収差が出ていません。すごい…
続けて縦位置でも。短辺側がすでに広角、縦パノラマでもやってる気分になってきますがワンショットでここまで入るのかという驚きが隠せません。それにしても武甲山と天の川が狙ったような位置にくるナイススポットですね、ここ。この日はテストでさくっと帰ってしまいましたが、本命の場所はマイマップにしっかりプロットしておきました。
手持ち長秒チャレンジもやってみた
時系列的には前後してこちらの方が秩父の星空よりも前の撮影ですが、14mmという画角なら手持ちでもそこそこスローシャッターできるのでは?とこちらもまた仕事帰りに「#手持ち長秒チャレンジ」してみました。
一般的に手持ちの限界は1/焦点距離と言われているので1/15からスタートして1段分の1/8、2段分の1/4、3段分の1/2と試してみました。D800Eと14-24mm F2/8Gという手ブレ補正レスの機材で自分自身の補正力がどれほどかという確認にもなりますね。
MモードでF値は16に固定、ISOはオートにして徐々にシャッタースピードを落としていったところ1/8ではほぼ問題無し、1/4で6割ぐらい、1/2だと2割ぐらいの歩留まりのようです。手ブレ補正機構にはまったく及びませんが、自分自身の補正力を鍛えておけば(手ブレ補正機構との)相乗効果で数秒の露光が手持ちで可能になるので3段分ぐらいには補正スキルを上げておきたいですね。
ファーストインプレッション
まだ使い始めて数日、とてもレンズの性能を把握したとは言いがたい状況ですが、ざっと使ってみたというそれこそファーストインプレッション的なものを少し書き出しておきます。
開放F値の違いはあれど超広角ズームといえば12(11-14)-24mmや17-35mmと言ったレンジがポピュラーかと思います。かく言う私もこのレンズのために17-35mmを買取に出したわけですが、先述のふたつのズーム域のレンズは使い勝手がまるで違う。お互いに代わりにならないレンズだということを感じました。
広角端がそれこそ超広角の11〜14mmのレンズは超広角域に特化したズーム、望遠端が35mmのレンズは超広角も撮れるけどボディに付けっぱなしにしてふらっとスナップといった用途にも使いやすいレンズといったフィーリングです。落ち着いて考えて焦点域からいたって当たり前の結論なのですが、使ってみると如実にレンジや重さ(ひいては取り回しやすさ)がまるで違います。
分かりやすい例で言えばフィルターの違いです。14-24mm F2.8Gは前玉が出目金のため丸形フィルターは当然使えません。NiSiやKANIといったメーカーの角形フィルターを選ばざるを得ませんが、一方の17-35mm F2.8Dは超広角域のF2.8通しズームでありながら(薄枠なら)丸形フィルターが使えます。
他にも手に取った際のフィーリングだったりと違いはありますが、安くはない買い物ですしこの辺りの情報が広角ズーム選びに迷っている方の参考になれば。
余談ですが、14-24mm F2.8Gは最短撮影距離が0.28mということでメチャクチャ寄れます。目にフォーカスを合わせるとネコパンチで前玉がやられてしまいそう…
買取時のちょっとしたトラブル
さて、最後に今回のレンズ購入で起きたちょっとしたトラブルと経緯をまとめておきます。基本的にどこが(誰が)悪いと言いたいわけではなく責任の所在が割とあやふやなところがあるので、今後ネットを通じて機材をやり取りする際の参考事例としてという意味合いが強いです。
今回も例によってマップカメラの夜市に出物があったので勢い余って案件でした。ちなみにマップカメラの夜市は夜間限定のタイムセール的なもので、けっこうな出物がずらっと並びます。例えば今回のAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDなども箱・アクセサリー類完備の美品が¥138,000(定価は¥302,400、いずれも税込です)のようなラインナップになるので、一瞬でSOLD OUTしてしまう恐ろしいイベントです。そんなわけで、うまくレンズ資産を運用するなら夜市に備えて常々買取カートの準備もしておく必要があるわけです。今回の夜市に当たってはダントツのお気に入りレンズではあるもののここ最近は出番が激減していたMakro-Planar T* 2/100がスタンバイしていましたので、焦点領域が重なるAI AF-S Zoom-Nikkor 17-35mm f/2.8D IF-EDも買取カートに追加して即断。追銭¥4,000を切る程度で決定です。
しかし、この後トラブル発生。
輸送中のトラブルを避けるためにマップカメラの「らくらくキット」(発送用の箱、送り状、梱包材のセット)を使用し、買取に出す各レンズの動作チェックや清掃をして送り出したのですが、翌日とどいた見積メールに衝撃の内容が記載されていました。
ワンプライスのはずのMakro-Planarがまるまる一桁少ない!さすがに何かの間違いかと思い電話で確認したところ絞り羽根が動かないので難有り査定とのこと。いやいやそんなバカな…
もう一度確認してみて欲しいとお願いしたところ、その日の夕方になってメールで連絡がありました。そこにはマップカメラとしては受けとった時点での状態で判断するしかないので難有り査定か返却かになってしまうとありました。さすがにこれには私も納得できません。動く事を確認して、マップカメラが用意したらくらくキットを使っているんです。動かない状態で返却されたところで損しかないのです。
そんなわけでもう一度電話で問合せ、「そちらが受けとった時点での判断というならば、こちらだって送った時点の判断をしてもらわなきゃ納得できませんよ」と伝えたところ、簡単にメンテナンスを行ったところ絞り羽根が動きましたのでワンプライスで修正しますということになりました。その際、絞りを開放した状態で長期保管していた場合、羽根が動きにくくなることがあると説明を受けましたが、発送前に絞りを動かしていますしこれまでも問題が出ていなかったのでちょっとモヤモヤします。
トラブルはありましたが買取額は当初の予定通りとなり、最終的にはレンズ2本と追銭¥3,000弱での取引となりました。今回のような夜市といった即決が必要な場合は仕方ありませんが、担当者の裁量や輸送状態の責任の所在など買取・買換えはトラブルを避けるためにできるだけ実店舗に持って行くのがベターだと感じました。
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