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紅葉の三波渓谷を撮ってきた
紅葉の三波渓谷
先日2017年のベストショットをまとめたばかりですが心置きなく来年を迎えたいと思い、夏に訪れてからずっと紅葉の様子が気になっていた三波渓谷へ行ってきました。だってときがわのフリーペーパーで紹介されていた紅葉の三波渓谷がイメージ通りだったんだもの。
さて、東西方向に流れる都幾川(ときがわ)のごく短い区間が三波渓谷と呼ばれているようなのですが、都幾川四季彩館というBBQサイトや温泉をもつ施設のすぐそばということもありレジャーのついでに楽しむにはなかなか良い場所になっています。逆にここを目当てにときがわ町まで足を伸ばすのは、観光のボリュームとしては小さすぎて言葉は悪いですが酔狂かなとも思います。
褒めてるのか貶しているのかわからない感じですが写真を撮る趣味の人間としては魅力的なスポットであるのは間違いありません。ほどよくゴロゴロと転がる岩に澄んだ流れとそれらをトンネルのように覆う森、この条件なのにフォトグラファーは他に誰一人いないんですから。
ところで、調べてみるとこの三波渓谷という名前も面白くて、群馬の三波川周辺で見られる三波石がよく見える場所なので三波渓谷と呼ばれているようです。そもそもの三波石峡と呼ばれる場所とはまったく縁がないわけでもないけれど、場所としてはまったく別というややこしい話になっています。いずれにせよ「岩」が見所である渓流であるということです。
朝の冷たさと絢爛な秋の色彩を表現する
今回撮影したのは夜が明けはじめてから約1時間、気温は2℃前後という条件でした。当然吐く息は白く、薄暗い中で滑りやすい渓谷沿いを機材を持って下っていくので楽ではありません。おまけに「ここだ」と思った撮影ポイントには貂(てん)のうんちがお供えしてあったり予想していたほど水量がなかったりと敗戦ムードでのスタートでした。
そんな中、貂のうんちを片付けカメラをセッティングしたところで徐々に明るくなってきたので撮影開始。太陽はほぼ背中側から昇ってくるものの、谷間なので奥の上の方以外は間接光の柔らかく冷たい光。画面内のあっちとこっちでホワイトバランスがとりにくいというこの状況を1枚の写真の中でまとめるのにけっこう苦労しました。
単純に岩か紅葉かのどちらかでホワイトバランスを合わせると、夕方のようになってしまったり逆に紅葉らしさがない雰囲気になってしまったり。試行錯誤の結果、空間をいくつかの立体的なマスクで分けて色調補正ということになったのですけど、もう少ししっかりと文章化できるところまでロジックが落とし込めたらレタッチノートで書いてみようかなと思います。
夏の三波渓谷
ちなみに夏(晩夏)の三波渓谷はこんな様子。たっぷりとした水量が迫力のある情景です。メジャーなスポットではありませんが、私にとっては水のある風景撮影の先生みたいな場所になりました。
余談
完全な余談です。
今回はα7II+Flektogon 20mm F2.8とE-M1 Mark II+ZD 12-60mm F2.8-4.0という組合せで撮影したのですけれど、どちらもとんでもねぇなという写りをしてくれます。特に、特にFlektogon。3~40年前のレンズになるわけですけど実に素晴らしい描写をしてくれますね。
コメント
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